メガボウラーは、全身に機械が埋め込まれ、エンジンやモーター、油圧式人工筋肉で強力に駆動されるが、彼らはロボットではない。その胴体に収納されたコアの中に、若き生身の肉体が圧縮され、そこから迸る生体エネルギーを核融合に似た方式で機械の体に伝達しているのだ。いわば、名実ともに命を燃やして闘う戦士なのだ。また、首から上はほぼ生身の状態で、脳も組み込まれている。そのため、ゴーグル、ヘルメット、フェイスガードで3重に守られているのだ。さらに、サトルには男の子、サトミには女の子用の排水口がついていて、性別もある。だが、外見からはメガボウラーレッドギアを女の子と判断することは難しい。 メガボウラーに変身していないときは、逆にメカ部分がコアに圧縮・収納されており、変身とともにこれが入れ替わるが、そのときの激痛は「体が裏返しにされる」ほどのものであり、それに耐えられる精神力も、メガボウラーへ変身できる条件の一つだ。この機械の体を「素体」といい、これにアメフトの防具をモチーフとした外装は研究所から転送されて装着される、破損した場合は予備が続く限り廃棄して新たなものをすぐに取り付けられるほか、アタッチメントとの交換も自由自在だ。メガボウラーは、無敵ではなく、戦いに敗れることもありうるが、2人のコアと脳のどちらか(4つのうち1つ)さえ残っていれば復活できるため、半ば不死身である。(ただし、脳が失われた場合は、記憶は最後に変身した直前に戻り、そこから破壊されるまでの記憶は失われる)しかし、メガボウラーの最大の弱点は、サトルとサトミの成長が完全に止ると、コアを摘出しなくてはならないということで、摘出すれば変身能力は永久に失われ、無理にコアを作動しつづけると人間に戻れなくなり、かつエネルギー切れと同時に死に至ってしまうのだ。改造時二人は16歳。なんとか10代のうちにデストラーゼを全滅させないと、2人の命が危ないのだ。
素体は基本的に全く同じで、脳ではなく、精巣を含む人工性器を取り付けると、サトルとなり、卵巣を組み込むとサトミになる。したがって、この部分を入れ替えると、2人は入れ替わってしまう。記憶も繋がる。基本的に、既に脳は共通のものとなっており、生殖器から分泌されるホルモンによって、領域が決定し、2人の人格に分かれる。同様に、ギア(装甲パーツ)も共通で鉛色をしており、サトルの素体に装着されると蒼、サトミに装着されると赤く染まる。このように、一見戦闘に関係のない、人工性器やそこに組み込まれている精巣・卵巣は2人を識別する重要な要素になっているのだ。 |
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