第8話 開幕!神奈川大会!
9月!ついに全国高校アメリカンフットボール大会神奈川県予選が始まった。県下の強豪を押さえシード権を獲得したわれらが南武高校には、特記されるべき3人の選手がいた。まずは、身長2メートル30センチ、体重150キロ、ベンチブレス300キロの大巨人、高校アメフト史上最大最強の男・キャプテン西本剛、3年生
続いて、1年ながらも、この強豪の正QBを勤める、中学MVPプレーヤーの東サトル!
そして、そして・・・!1年生、しかも女の子なのにこの強豪チームのベンチ入りを果たした鋼のジャンヌダルクこと、我等がヒロイン・東サトミ16歳!
そのサトミに取材がきた。
オレンジ色のカットソーにホワイトジーンズ、赤みのかかった髪をポニーテールに結んだ、巨乳の若い記者。
「こんにちはサトミちゃん。あたしはリコ。月間アスリートの西尾リコよ。今日はいろいろと聞かせてね♪あ、それとサトルくんも。まぁ可愛いわね。あたしのタイプよ♪」
ジロリとリコを睨むサトミだったが、気を取り直して取材を受けた。
「じゃあ、まずサトミちゃんからね。多分サトルくんのことは他の記者も取材するだろうから、このあたしがキミを独占取材しちゃうわ。それにしても・・・。男の子みたいで可愛いーっ!」
「男の子みたいでわるかったわね!」
「まあ怒らないで。でもどうして女の子なのに、アメフトなんてやろうと思ったの?「男の中の男」のスポーツじゃない?あたしもこう見えてゴルフはハンデ1桁、大抵のスポーツは何でも来いだけど、さすがにアメフトとラグビーだけは一度たりともやろうと思ったことは無かったわ。」
「えーと、アタシ、ママが小さいとき死んじゃって、パパに育てられたんだけど、そのパパがアメフト選手で、物心ついたときからオモチャ代わりにボールをあずけられて、双子の兄貴のサトルと一緒に遊んでたのね。だから自然に、気がついたらやってた、て感じかな。自分が女だからってのは、特に意識したことなかったけど・・・中学当たりから回りからとやかく言われるようになっちゃって・・・。女がやっちゃいけないなんて決まってないのにさ!」
「へー。小学校からやってたんだ・・・。男の子だって普通、高校からだよね?」
「小学校はアメリカと神戸だったんで・・・。向こうには少年リーグがあるんですよ」
「それは凄いわ。じゃあもう選手暦8年に?」
「ううん、11年。幼稚園からやってるから。」
「キャーっ。大ベテランなんだ〜」
ムニュっ
「何するのよおばさん!」
「おばさんとはなによ!あたしまだ26よ。あんたがあんまりにも可愛いかったからつい・・・」
リコはサトミのモっこりとした股間の食い込みを思わずなでてしまったのだ。
「ごめんね。でもあたしおばさんじゃないから!」
「ところで話し代わって、サトミちゃんはポジションは?」
「何処でも出きるけど一応WRとキッカーで登録してます。」
「タックルとかされて怖くない?」
「全然平気だよ」
「シードだから3回戦からの登場だけど、相手のk高は強いわよ」
「まあk高ぐらいはチョロいですよ。あたしの敵は旺盛、殉教、京王、吉本!」
「たいした自身ね!気に入ったわ。じゃあ頑張って。あ、それから・・・」
「?」
「たしかサトミちゃん、野球部の松崎大介君と一緒のクラスよね。後で彼のメアド教えて♪彼のことも独占取材したいのよ。お願い♪」
「ベーだ。!大ちゃんならそんな事しなくたってすぐ教えてくれるよ」
「あ、そうなんだ・・・じゃあ早速行こうっと。じゃあねサトミちゃん、がんばって!」
その頃、サトルは他の記者たちの取材でもみくちゃにされていた。
あえてサトミに目をつけるリコの記者としての着眼点はさすがというべきで、この後も彼女は南武高校アメフト部、野球部、バレー部の取材を通して頭角を伸ばしていく。
そして遂に、記念すべき公式戦第一戦が始まろうとしていた!