97話 淫獣!ツジーナの最期

 

 激闘の末、惑星ヤバンバでフロンテ子爵の重機動機関車メナード号を倒した隼人と由香。

そこに、懐かしい七海提督が帰ってきた。

「おお、隼人にお嬢ちゃん。今帰ったぞ。ガッハッハ・・・・」

「おじちゃん♪」

七海提督は新型駆逐艦による水雷戦隊を率いて、レモネード星から駆けつけた。

 後に続く第一艦隊の露払いとして、いよいよワルモナイト改め、グロムウエルの居城、グロパレスに攻め入るのだ。だが、グレートロイヤル系のほとんどの惑星は、彼らの勢力圏にある。そこを一つ一つ叩き潰しながら、旧グレートロイヤル本星の衛星軌道に居座ったグロパレスを目指すのだ。

だが、提督の闘志と、宇宙最強の戦士隼人と由香が力をあわせれば、どんな敵も怖くないのだ。

 

 さて、ここはグロパレス。

「ゾンビナイト博士!」

「はっ!」

 ゾンビナイトは、元々脳だけが先行して復活したグロムウエルの仮ボデイとして作られた醜悪なサイボーグであった。しかし、養女の麻里子を逃がそうとして肉体を失った三浦博士の脳が移植され、今ではゾンビナイト改め、ドクター・ゾンビナイトになったのだ。

 三浦博士は、何も良心に目覚めて麻里子を逃したのではない。相変わらず、自らの科学力の誇示と、地球人に対する復讐に燃えているのだ。彼の唯一の良心が、麻里子に対する情であったのだ。麻里子以外の地球人及び、グレートロイヤル星貴族の皆殺しと、全宇宙人類のサイボーグ化の野望は衰えていない。肉体を共用したせいか、彼は今や自らの自我を半ば失い、グロムウエルの頭脳となりつつあったのだ。

「ニジーナの・・ニジーナの再生はまだか!」

「は、奇跡的に脱出に成功したものの、その際エネルギーを完全に使い果たし仮死状態になったため、再生機能が不十分でして・・。しかし、脳も生殖器も完璧です。人間にとって必須の臓器はこの二つだけで、あとは仮のもので十分なのです」

「それはわかっておる。急げ。あいつがいないとワシの野望は・・・」

 

 そして場面変わって、ここは海賊船ポイズンボート。

あるじの女海賊ツジーナは性欲の塊。暇さえあれば、特殊バイブでの自慰にふけり、それに飽き足らず、手下たちに自らを犯させる。一見無力で愚かそうに見える海賊どもは、性交を通してツジーナに服従し、また穴兄弟として横の連帯を保っていて、それが団結と強さの秘密だったのだ。

 「ほら、お前たち、もっと激しく、激しく突くんだよ・・・」

「は、ツジーナ様」

そこに、伝令がやってきた。

「ツジーナ様。お楽しみ中申し訳ございません。グロムウエル閣下からの至急の呼び出しです」

「ハゲ親父め・・いいところやつたのに・・!ま、ええか!あのオッサンのぶっといのもたまには入れてやりたいわ」

 

 ところが、グロパレスに到達したツジーナは憲兵に拘束された。

 

「ツジーナ!お前が勝手な行動をしたため、我々はフロンテ、グランケンシュタイン、エイダーという同志を失ってしまった!貴様は、次の戦いで必ずバルディバンを倒すのだ。

そのために、貴様を改造する!」

「え?今なんと?」

「貴様を、バルディバンを倒すための兵器人間に改造すると言ったのだ。ドクター、すぐに改造に取り掛かれ!」

「そんな殺生な・・・。改造されたらやれなくなってしもうわ!」

「ムハハ・・・心配するな。貴様にその楽しみは残してやろう」

「クソ、アホ、ハゲ、いてまえ!」罵声を浴びせるも、手術室に連行されるツジーナ。

「ドクター、あの女の脳みそと淫らな部分を、あのボデイに移植しろ。そして、胴体には・・・」

「なるほど。脳と性器さえ移植すれば、体の方もそちらに乗っ取られるのはワシの得意の改造。やってみる価値十分」

「ガッハッハ・・・それでこそ博士よ。貴様は、ワシなのだ。そしてワシは貴様。我々は、この宇宙を支配するために同化するのだ。」

「はっ!ありがたき幸せ。ワシの全才能を持って協力し、グロムウエル様が宇宙の唯一の神にならんことを!」

 

 

 そんなことも知らぬまま、隼人と由香を乗せた比叡は、暗い宇宙を突き進む。

「親分、前方に敵影!」

「よし、魚雷戦用意!」

あっというまに、グロムウエルの前衛艦隊を撃滅した比叡だが、そこにポイズンボートが横付けしてきた。

 海賊どもが乗り移ってきた。艦隊白兵戦だ。

隼人が、由香が、香織が、七海提督が、海賊どもを蹴り倒し、投げ飛ばし、切り伏せる。

だが。

「イヒヒ。ここがあんたらの墓場やで!」

ツジーナだ。ところが、今日のツジーナは、以前闘ったツジーナとは全く違う。強すぎるのだ。

隼人も苦戦、由香は・・・。

 ツジーナは、バイワームを使った。隼人がバイワームと戦う。

しかし、それはわなだった。隼人にとって、もはやバイワームなどは敵ではない。

ツジーナの真の狙いは、2人を引き離して、由香を確実にいたぶることだったのだ。

 ツジーナにとって、由香のカマトトぶりは、許しがたいものがあったのだ。

「キャー!」

ついにツジーナに組み伏せられる由香はバイブで責められる。

そして由香は見た。

「ツジーナさん・・・。その体は!」

「見たな!そうや・・ウチは貴様を犯して殺すために、生まれ変わったんや!覚悟しい!」

 なんと、ツジーナは全身が生殖器と機械のサイボーグになっていたのだ。

絶体絶命の由香。

 しかし、間一髪!

「クソブス!由香ちゃんを虐める奴はこの俺が、この俺が許さないっ!地獄に落ちろ!」

バイワームを倒した隼人の怒りの剣が、ツジーナの腹の性器を貫く。

「ウギャーーーーっ」断末魔の叫びを上げるツジーナ。爆散して果てた。

数々の嫌がらせと悲劇と災いをもたらした悪女は、ここに消えたのだ。

「由香ちゃん、大丈夫?僕がきたからもう怖くないよ」

「ありがとう隼人君・・。あっ、危ないわ!後ろ!」

なんと、ツジーナは、死んではいなかった。爆発して失われたのは、機械部分だけで、生体部分からは、無数の巨大クリトリスが生え、3つのヴァギナと無数の巨根を持つ、「淫獣ツジーナ」にその姿を変えて、なおも2人を襲うのだ。

もはや理性を失い、攻撃性と性欲だけによって行動するツジーナ。

 しかし、隼人と由香は、懸命に戦ってこれを防いだ。

「さっきのお返しよ!」由香も強烈な肘撃ちを食らわせる。

「やるな由香ちゃん。僕もやるぞ!」

 クリを次々切り落とす隼人。だが、また生えてくる。切ったのではだめだ。潰さなくてはならないのだ。由香の弱いパンチでも、敏感な部分だけに相当なダメージ。隼人が殴り潰せば・・・。

「一緒にいきましょ♪」

2人は息もぴったりに、同時にパンチ!

「ギェーーーーっ」

確かな手ごたえがあった。

 「今度こそとどめた!」

隼人は、剣にエネルギーを集め、焼ききろうとした。

ところが、そこにツジーナの危機を察した手下度どもがかけつけてきた。

「ツジーナ様!」

しかし、理性を失ったツジーナは、彼らを触手になったクリで絡めとリ、逆レイプし、その体内に吸収してしまった。

 そして、ポイズンボートを突き破って巨大化する!

「由香ちゃん、僕たちも行くぞ!」

「ええ、早くして♪」

 「バルディ・クロス!」

2人は、バルディスターに合体した。

 バルディスターを犯そうとするツジーナだったが・・・。

「隼人君、由香に遠慮はいらないわ!貴方の強さをあの女に思い知らせてあげて。これは、わたしとあの女の勝負よ!」

 由香の珍しい大胆な提案に、隼人は燃えた。

「よし、あえて奴の挑発にのってやる!勝負だ!」

 バルディスターを犯そうとするツジーナに、あえて最終兵器グラビトンドリルを突き立てる隼人。隼人が勝てば、ツジーナは貫かれ砕け散り、ドリルの摩擦熱で燃え尽きる。

 だが、ツジーナの淫らな力に敗れれば、逆に2人は吸収されこの世から姿を消すのだ。

 そして、それは隼人にとって、外の体でツジーナと、内の体で由香と、同時に激しく交わることも意味する。だが、由香はそこに絶対の自信があったからこそ、隼人にこの技の使用を許可したのだ。

 

一度は、吸収されそうになった隼人だが、ついにその正義のドリルは悪を突き破り、燃やし尽くした。

断末魔の叫びさえなく、宇宙の塵となったツジーナ。ポイズンボートも手下どもも一緒に砕け散った。

ここに、宇宙一の悪女、ツジーナは滅び去ったのだ。

「よくやったぞ隼人!」提督も褒める。

そして、次なる星目指して突き進むのだった。

 

 

だが、時を同じくして・・・。

より美しく、より淫らで、より賢く、より強い最強の悪女が、甦った。

そして、彼女は、その始動にあたり、グロムウエルの悪のエネルギーをたっぷりと注入され、前にも増して激しく、狡賢く、淫らな女戦士となったのだ。

そして、隼人を、由香を、香織を追い詰めていく・・・・。しかし、その復活を三人の戦士は全く知らないのだ。

負けるな隼人!由香の愛に支えられて。そして、香織は女の意地をかけて悪の女戦士を倒すのだ!

 

続く。