月面、火星、アステロイドベルト、木星の衛星イオ及びガニメテ、土星の衛星タイタン、そして冥王星と苦しい戦いを戦い抜き、さらに太陽系外周でスペース阿修羅と戦艦クイーン・エイザベス、そして魔女アン皇女の襲撃を受けた隼人と由香だが、それを仲間たちと切り抜け、シルバーナイトから授かったワープゲートキーの力も借り、ついに外宇宙へ漕ぎ出した。そして

「あれがレモネード星です!」プラドが叫ぶ。

スクリーンには、暗黒の宇宙に巨大な黄色いレモンが浮かんでいるように見える。だかそれは良く見ると黄色いガスに包まれた惑星であった。

「よし、寄航する。プラド、通信を頼む」

「了解」

「こちら、地球の戦艦比叡・・・」

「親分、許可が下りました!」

「やったー!」狂喜する一同。

タグボートの誘導で、黄色い大気に突入する比叡・・・。

そして今比叡は、レモネード星第14ドックに入港した。

「♪パッパラパッパッパーーー」歓迎のラッパ。

まず、プラドと香織が偵察を兼ねて外へ。香織は護衛である。

「ようこそ。私が皆様のお世話をさせていただきますエンチョでごサル。」


エンチョ

「よろしくお願いします」

プラドは流暢なグロテス語で会話する。この星はグロテスターの植民地なのだ。

そして、エンチョと名乗った男は・・・。サルだった。いや、厳密には猿人なのだ。

 この星では、地球とグロテスターが交戦状態にあることを知らないようである。プラドはこの星の住人が、宇宙人に対し好意的であることを以前から知っていた。

 そのころ、細川博士は・・

「親分、この星は地球と同等、いや、それ以上に生物の生存に適した星です。豊かな自然、きれいな空気。この星で水と食料を分けてもらいます。それから隼人に由香、お前たちもせっかくだから、人間の姿に戻りなさい。」

「いいんですか博士?」

「ああ、お前たちにはもう3ヶ月もその格好で我慢してもらったからな。香織君、麻里子君ともども、羽を伸ばしてくれたまえ」

「ありがとうおじ様♪」

 

香織とプラドが戻り、正式に上陸許可をもらった一同。

 隼人と由香、それに香織は実に3ヶ月ぶりに、人間の姿に戻った。

「ねえ隼人君、どのドレス着ようかしら♪」由香はおおはしゃぎ。

とりあえず、上陸して港周辺を散策する一同。

 「博士、この星は?」

「気づいたか隼人。そうだ。この星は猿人惑星だ」

「猿人惑星・・・」

 住人たちの生活は、江戸時代か明治初期の日本と印度を足して2で割ったような感じである。人力車が交通の主力で、自動車は軍用以外は存在しないようである。簡素だが命のみなぎる町・・・。住人は皆サルだが、グレートロイヤル星人や他の星の人間や獣人もたくさん住んでいるようである。ロイヤル星人の貴婦人を乗せた猿力車が走り、猿のおかみさんの商店が繁盛している・・・。

「皆様、あれがこれからお休みになられるお宿でごサルよ」

エンチョは、海辺のホテルを指す。

「やつたーーっ」

隼人は、そのとき一枚の張り紙を見た。

「求む挑戦者。集え勇者。異種格闘トーナメント。」

「あ、これですか。宇宙猿の方の皆様の参加も大歓迎でごサルよ。そちらの大きいお兄さん、是非ぜひ・・」

ちなみに、この星には「人」という概念がないため、地球人やグロテスター人は「宇宙猿」「外猿」と呼ばれている。「人=猿」なのである。

「隼人、出てみろや。俺様も出ようかのぉ」

「おもしろそうだ。よし、僕は出るぞ!」

「由香も応援するわ」

「よし、早速鍛錬だ」

「由香も付き合うわ」

「ちょっと由香ちゃん、隼人君の邪魔しちゃいけないわ。折角の海よ。きれいなビーチが私たちを呼んでいるのよ。ここは女同士・・・わたしたちに付き合いなさい!」

「そうね、香織の言うとおりよ。」

なんと、麻理子はすでにドレスの下に黒いビキニを・・・

「さあ、行きましょう♪」「え、待って、由香水着・・」

「ほら、あんたの水着は用意しておいたわよ、早く早く、日が暮れるわよ」

「今日はビーチは貸切でごサル。今夜は王妃様主催の晩餐がありますので、それまでにお戻りください」

「やれやれ・・・」

香織と麻理子のパワーの前に拉致された由香。

そして、広がる海・・・。

「わぁ、きれい!」

「地球じゃこんなにきれいな海はもう見れないわね。」

波と戯れる三人の美女。

麻理子は黒。香織は赤。そして由香はピンクのビキニを纏う。

だが。

「ねえ、今日はわたしたちの貸切よ。こんなもの、いらないわね?」

「そうね、いらないわ。」

香織と麻理子は、ビキニを脱ぎ捨てる。

「さあ由香ちゃん、あんたもよ」

「え、由香も?」

「はずかしいわ」

「なに恥ずかしがってるのよ。女同士じゃない」

由香はもうすぐ19歳である。男の味も知っている。胸も尻も丸く膨らんでいる。だが、まもなく30歳になる香織と麻理子の完熟ボディに比べると、あどけなく、未成熟なものに感じられた。そしてまだ恥じらいを残している。

 それに対し、香織にはまったく羞恥心というものがないようであった。

「きゃぁ」「ふふ」

水しぶきを浴びて戦いの日々を忘れるように憩う三大美人。彼女らが鋼鉄のボディにその身を変えて激しい戦いを繰り広げ、怪人の返り血を浴びて修羅の道を歩んできたとはとても思えない。

今、彼女たち三人は、人を超え、「女神」の領域に達したのである。

 

読者の皆様、暑中お見舞い申し上げます。これからも「最強戦士バルデイバン」ならびに「強化改造人間・装甲強化服研究所」の応援よろしくお願いいたします。平成226月。(サトミと麗菜もよろしくです。)

 

続く。

次回、レモネード星の支配者登場。