戦いの奇跡

 激化したグロテスターの魔の手・・・。しかも、もっと恐るべきことは、三浦博士、工藤博士のように、グロテスターに協力する地球人科学者が続出していることだった。
 たしかに、かの国の先進技術には科学者なら惹かれるものも多い・・・・。
そして彼等はいずれも変人扱いされて学会を追われたものばかり。地球人類に恨みを持っている・・・・。
 中でも孫娘の仁子を使い、新素材「ネンドボーグ」を駆使して襲い掛かった工藤祐之進博士は、仁子が我に帰ったあとも、次々新素材を開発して挑んできたのであった。彼は、4大軍団の中の「超人軍団」に属していた。一方三浦博士は、怪人軍団に身を寄せていた。
 さて、今回は今まで紹介されなかった過去の戦いを振り返ってみよう。


グロテスターの正規軍、「騎士団」の中で、最初に挑んできたのは、ブルーナイトだった。宇宙槍術の達人であった彼に2人は苦戦したが、隼人は正々堂々、彼の国のしきたりに従って決闘し、これを倒した。
2人が初めて殺めた、完全に生身の戦士であった。その素顔は金髪の美形であった。

獣人軍団からは、沼地の惑星からやって来たカッパードの挑戦を受けた。
海での戦いは経験済みの二人だったが、沼地での戦いに大いに苦戦。しかし死等の末、頭のレンズを叩き割り、勝利した。その後巨大化して挑んだカッパードにも勝利。

今まで戦った獣人の中で最強だったのが、騎士の資格も与えられた強敵・リザードナイトだった。爬虫類の生命力と超合金の鎧、それに蛮刀に苦戦したが、隼人の剣は彼を倒し、巨大化した怪獣リザードナイトもバルディスターが倒した。だが、その驚異の生命力から止めを刺すことが出来ず、彼は地中に潜伏し「冬眠状態」となって回復を図っている。そしていつ再び襲い掛かってくるかわからない不死身の強豪なのであった。

初め戦いに慣れず苦戦を重ねてきたバルディーナ=由香だったが、次第に場数を踏み、一般兵士ならなんとか単独で撃退できるようになった。しかし彼女は戦闘用サイボーグではない。怪人や獣人には全く歯が立たないことには変わりない。またその優しい性格から、敵の命をとるようなことはせず、急所を微妙に外したキックや狙撃、それに長刀の峰打ちなどで戦闘力だけを奪うなど、強さではなく、攻撃の精密さでは隼人を上回るまでに成長している。

敵のアジトや基地もいくつも粉砕したが、以外と身近なところに建設されているのに驚異を感じる2人であった。

敵を追い疾走する二人。

隼人の剣が敵を両断し、由香のキックがザコを追い払う。
思えば由香も大胆になってきたものだ。

誇りももたず殺戮と破壊を繰返す、最も憎むべき敵、それが怪人だ。怪人の大半はグロテスター連邦内の凶悪犯罪者たちで、死刑の執行の代わりにその身を機械化され、侵略の最先端で戦わされているのだ。また、その戦死は初めから予定されており、隼人に敗北しても敵本国は痛くも痒くもないのだ。
そして、地球から亡命した三浦博士の外科技術と、工藤博士の新素材によって益々強力になっていった。

怪人は上記のの項のように、グロテスターの悪党を改造した者だったが、なんと三浦博士によって、地球人の改造も開始されたほか、初めから機械だけで作られた完全なロボットタイプも存在する。
このバルカンマンも、マスクから僅かに覗く素顔から、地球人を改造したものであることがわかる。
これら地球人怪人の中には無理矢理攫われたり、騙されて改造されるものが多く、隼人と由香は彼等を倒すのに躊躇した結果大苦戦したり、重要人物・重要拠点を失ったこともあった。一方、元々命のないロボタイプに2人は一切の容赦がない。そして、そのいずれの場合でも、もし作戦に成功すれば儲けもの、敗れ去っても本国に影響がないという代物なのだ。そして、その首領こそが、地球侵略を皇帝に進言した、不気味なガイコツのサイボーグ、ワルモナイトなのだ。

 

このように、日夜隼人と由香は、グロテスターの繰出す怪人・超人・獣人・騎士・ロボット・怪獣と苦戦しながらも戦い続け、愛の力と細川博士の支援によって勝利し続けているのであった。
 さらに海軍国であるグロテスターはガダルカナル島沖海底に基地を建設し、潜水宇宙空母艦隊を送り込みシーレーンを脅かしているが、由香の父、細川少将(巡洋戦艦「八甲田」座上の第2艦隊第4戦隊司令官)や水雷の鬼・七海大佐(第2水雷戦隊第一駆逐隊指令兼、駆逐艦「のぞみ」艦長)がこれと戦っているのだ。