重機動警察ポリスボーグ #3

新生!ポリスボーグ

ここは警視庁中央病院。
「ここは・・・・?」
ゆっくり目を開ける由香。死んだと思っていた由香は、ここは天国なのかと一瞬思った。
「天国か・・・お父様やママに会えるのかしら?」
しかし天国にしては無機質だ。
由香はゴリラボーグに締め上げられ前身の骨格が粉砕されて意識を失った。
しかしその間、由香は不思議な夢を見ていた。
自分が敵のメカボーグと戦っているのである。
しかし、なぜか苦しい。
もちろん、敵の攻撃によるダメージも大きかった。
だが、楽勝の相手であっても、その苦しみは大きかった。
「ここから出して!閉じ込めないで!」
「ああ、おっぱいが苦しい。痛い!」
「私は女なのに・・・・」
何か、硬い密着した箱の中に押し込められ、平らな鉄でそのふくよかな肉体を押しつぶされ締め付けられる。そして自分の意志に反して目の前の敵を惨殺していく自分。
「悪者さんがかわいそう・・・」
「いくら悪者だって命まで取らなくても・・・」

やがてはっきりと意識を取り戻し,半身をベットからおこした由香。
そこには種子島博士と島津、そして新納所長がいた。
「おお、目が覚めたか桜木君」
「ここは?」
「ここは警視庁中央病院だ。君は助かったんだ。明日には五郎君にも会えるぞ」
「五郎ちゃんは?」
「心配するでない。入来くんがちゃんとめんどうをみておったわい。」
由香がゴリラボーグに倒されてから、半年の月日、由香が交番に配属されてから1年の月日が流れていた。
五郎も10歳になり5年生になっていた。
 「あ、貴方は・・・」
由香はなんとなく知っていた。自分を助けたのがこの人であると。そして初めて出会ったあの日から、ほのかな憧れを出だしていたことを。
「桜木君。改めまして。島津です。もう君の戦いは終わった。明日からは、普通の女の子として生きるんだ」
「でも私は五郎を養わなくてはならないから、警察は辞められません」
「そっか・・・じゃあいいや。交番に復帰だね。」
その時由香は島津の発した言葉の意味が理解できなかったが、やがてその言葉の意味が分かった時が来るのであった。
 「ところで博士。わたし、ずっと病院で寝ていたのかしら?ずっと何かと戦わされる夢をみていたの」
「そうか・・・。記憶には残らないようにしてはいたのだが・・・」
「え?」
「本当のことを話そう。きたまえ」
由香は武器倉庫に案内された。そこには無残に破壊されたポリスボーグの残骸が!
由香はすべてを思い出した。
「桜木君。君はゴリラボーグによって、脳以外の全てを失ってしまったのだ。君を助けるためには、製作中のポリスボーグに脳を移植するしかなかった。本来ならばそのままポリスボーグとして生きてもらうつもりだったが、君は死なすにはあまりにも惜しいということになり、残った生体部分を培養して、1年かけて生まれ変わったのだよ。そして丁度時を同じくして、ポリスボーグも大破して使命を終えたのだ。
 そして、ポリスボーグは本来の適合者を得て完全に完成したのだ。見たまえ!
「はい!」島津がうなずくと、右手を天に掲げ「機動!」と叫んだ。すると島津の姿は、ポリスボーグに変わった。
 「ポリスボーグは、警視庁で最も肉体的にも頭脳的にも精神的にも優秀な、島津君をさらに強化改造して無敵の警察官を作り出し、テロリストに対抗する計画だった。そしてこのように、普段は人間とまったく同じ姿で、人間として生活し、いざとなれば一瞬のうちに戦闘隊形になれるように、つまり敵のメカボーグと同じように設計されていたのだ。しかし、最終調整のため島津君が検査していたとき、君の命が失われようとした。君を助けるためにはこの体に君の脳を移植するしかなかったが、もともと島津君の肉体に合せて作られたものであったので、女性である君には本来適合しなかった。人間の姿にも戻れないので非番の際は電源を切って倉庫で寝かせていた。戦えば戦うほど、ダメージが蓄積され、正直1年持つとは思えなかった。もっと早くやられたら脳だけを保管して肉体の再生を待つつもりだったのだ。島津君の調整も、君の戦闘データーを踏まえて改良したため手術が遅れてしまい、一時はどうなるかと思っていたのだが。ドラゴンボーグ以前には幸い拒絶反応で機能停止する30分以内に敵を倒すことができたが、奴は手ごわかった。
だがもう安心してくれたまえ。こうして島津君がポリスボーグ1号になったからには、もう勝ったもも同然だ。
1号?じゃあ私は?」
「君は不完全な試作型の0号と呼ばれていた。」
「もう君には危険な思いはさせない。交番で地域の人たちのために働いてほしい」
「嫌です!」
「君、なんてことを・・・」

「わたしも、メカボーグと戦います。わたしをもう一度ポリスボーグに改造してください。
わたしを2度も助けてくれた隼人さんと一緒に戦いたいんです!」
 「桜木君。いや由香。俺は嬉しいぞ。その言葉を待っていた。」
「隼人さん」思わず抱き着く由香。
「わかった。し、しかし、また肉体に合わない機体に入れても苦しむだけだ。しばらくの間は交番に戻ってくれ。」
そして由香は五郎や沙織とも再開できた。交番にも戻ってきた。
 生活は、沙織、五郎と三人でするようになった。

そして、その日はやってきた。
 東亜銀行本店に、ジャガーボーグとピンクジャガーが現れた。





ピンクジャガーは女性のメカボーグである。女性のメカボーグが現れたのも、同時に2体のメカボーグが現れたのも初めてのことだった。
 俊敏な動きと連携で暴れ間掘る2匹のジャガーボーグ。
その時である。ヒーローが現れた。


「そこまでだメカボーグ!」
「なんだ貴様らは!」
「俺はポリスボーグ1号・デューク・ボリスだ!」
「わたしは同じく2号、マドンナ・ポリスよ!」
2
体になったポリスボーグの前に、苦戦するジャガーボーグ。
それだけではない。マドンナ・ポリスは戦闘だけではなく、逃げ遅れた人々を胸から発射するバリヤーや伸縮する手を使って助け出した。むしろ、戦闘よりもそちらに特化して造られているのだ。そのためか、一時マドンナポリスがピンチに陥る。
しかしデュークポリスの敵ではなかった。


 マドンナ・ポリスの献身的な活躍と、デューク・ポリスの鬼神のごとき活躍で、ジャガーボーグとピンクジャガーは倒され、東亜銀行は守られたのだ。

こうして二人になったポリスボーグの力で、日本の守りは堅くなった。
しかし日本転覆を企む闘争民主党ではない。戦いはまだまだ続くのだ。