「お姉ちゃん,死んじゃいやだ」泣きじゃくる五郎。
由香は奇跡的に生きていたが、その命は風前の灯火である。集中治療室に入れられ、面会謝絶になっている。
五郎はとりあえず、沙織に引き取られた。
「沙織姉ちゃんの作った飯はまずいなあ」
「生意気云うんじゃねえクソガキ!」喧嘩しながらもまあ仲良くやっていた。
由香のいなくなった交番はひっそりと静まりかえり、また有村も全治1か月の入院のため、他の交番や本署からの応援の警察官も交えてやりくりしていた。新納所長もますます年老いたようであった。
そんな月日が何か月か過ぎ、いまだに由香は集中治療室から出られない。
そしてその間、由香の仇をとるかのように、さっそうと現れたポリスボーグがゴリラボーグを粉砕した。
その後、アリクイボーグ、トカゲボーグなどのテロサイボーグ(テロサイボーグは、人間にメカと他の動物の細胞を埋め込んだ生体兵器であり、人間の姿で重要拠点に侵入し、突然武装サイボーグに変身して襲撃を繰り返していた。兵器の輸送が全くわからないまま強力な火力を学校や銀行に投入するため、通常の警察では手も足も出なかった)を木っ端みじんに粉砕していった。
人々はポリスボーグの正体について、噂するようになった。
「ポリスボーグはロボットだ」
「いや、中に人が入っているんだろう」
「だとすれば誰だ?」
沙織は、ポリスボーグの中に入っているのは、憧れの島津だろうと思っていた。
そんなある日五郎が「沙織ねえちゃん、オレは大きくなったら絶対ポリスボーグになる!」
「生意気云うな!ごろやんがなれるならアタイがなってやるよ」
「沙織ねえちゃんは女だからだめだよ」
「生意気な!」いつも最後は取っ組み合いになってしまう二人だった。
ポリスボーグは言葉を話さない。そして常に彼とともに白衣の男・・・種子島博士が行動をともにしていた。
そして攻撃も自らの意志ではなく、種子島博士の命令によって行っていた。
そのため、「ポリスボーグは種子島博士の指令で動くロボットである」というのが、最有力の説となっていた。
今日もポリスボーグの5連機関砲が火を噴き、メカボーグたちを粉砕していた。
そして、さくらテレビのスタジオが、ドラゴンボーグに襲われたときである・・・・。
ドラゴンボーグは、それまでのどのメカボーグより強力で、口から火炎、目からビーム、胸から機関砲を発射する上、手足の爪は強力でさらに尻尾の力も強く、さすがのポリスボーグも苦戦をしいられた。
種子島博士の表情に焦りが出てきた。
「まずい!」
苦戦するポリスボーグの装甲の隙間から白煙が噴出し、苦しそうな仕草をみせる。
一気に形勢は逆転し、ドラゴンボーグの牙と爪に引き裂かれたポリスボーグはがっくりと膝をつき、動かなくなり、なすすべもなくドラゴンボーグに蹂躙される。
種子島博士の身にも危険が迫った。
そしてついに、ポリスボーグの帽子がはぎとられた。中には透明なカプセルに入った誰かの脳みそが見えた。やはりポリスボーグはロボットでなく、サイボーグだったようだ。しかしそのポリスボーグと種子島博士には最後の時が迫ろうとしていた。
「ポリスボーグめ、よくも我々を苦しめてくれたな。もっと苦しませて楽には殺すまい。ガッハッハ」勝ち誇るドラゴンボーグ。
絶体絶命だ。その時である。
「悪党、お楽しみはそこまでだ!」
「おお、間に合ったか!」安堵の表情を見せる種子島博士。
なんと、大破したポリスボーグとはほかに、もう一人のポリスボーグが現れたのだ。
しかも、自分で言葉を話し、機関砲攻撃だけではなく、レーザー警棒や対サイボーグレーザーガン、それに多彩で鮮やかな体術を駆使して、ドラゴンボーグを追い詰め、手下どもを始末していく。
そして、「とどめだ!ダイモンスマッシュ!」
帽子の代紋から照射されたビームを警棒に集めて、新しいポリスボーグはドラゴンボーグをずたずたに切り裂き、勝利のポーズをとる。そして、倒された初代ポリスボーグに駆け寄る。

「もう大丈夫だ!博士、お願いします。」
「任せなさい」飛来したヘリに2体のポリスボーグと種子島博士は収容された。
倒された初代ポリスボーグと、より強力な新しいポリスボーグ・・・。姿かたちは全く同じだが、無敵ともいえる新しいポリスボーグが現れた。一体彼は何者なのだろうか・・・。