赤い蠍の恐怖

 

南武高校アメフト部の部室。

拓也「今日はマネージャーのみんなにいい話があるんだ。関東大学アメフト連盟主催の、マネージャーのメディカル講習会があるんだけど・・・。みんな、どうかな?」

宏美「はい、あたし行きます!」

千佳「じゃあ、わたしたち全員と・・サトミちゃんの11人で申し込むわね」

サトミ「え、あたしも?」

サトル「たまには女の子同士楽しくやってきなよ」

 真亜子「で、会場は?」

拓也「それが・・吉本工業高校なんだ・・・」

マネたち「えーーーっ、あの荒れている?」

サトミ「あたしなんか去年、試合でパンツ下ろされたりマンコ触られたんだぜ・・・」

千佳「でも今回は連盟の人たちもいるし、大丈夫だと思うわ。楽しみね♪」

そして当日・・・旺盛代、武体大、京王大、大日大、大海大、殉教大など関東大学1部リーグのマネージャー・トレーナーによる、マネージャー講習会が行なわれた。各校から、マネージャーたちが集まる。中には男子のマネージャーの姿も。

 どの学校も粒よりの美女をそろえていたが、やはり、全員美形・全員ブルマ着用の南武のマネたちは一際目だっていた。指導に当る連盟役員も目のやり場が無い・・。だが、1人だけ南武のマネをものともしない輝きを放っていた子がいた。吉本工業高校のマネージャー、永盛麗菜であった。

 さて、テーピング、ドリンクの造り方、タイムの計り方、記録のつけ方・・・マネージャーとして不可欠な要素が、彼女たちに教え込まれていく。目を輝かせ、吸収するみんな。講師の中には、去年卒業し武体大に進んだ前マネ長、江間静香の姿もあった。そして講習が終わり、いよいよ懇親会、講堂へと移動するみんな・・・。

 料理が運ばれ、いよいよ歓談・・・となったとき・・。

 

キャーーーー!

 何事だ?

なんと証明が消え、完全武装した吉本工業の選手たちが乱入し、各校のマネージャーたちを襲ったのだ。

「何するんだてめーら!」

気の強い、南武高校1年生マネ、馬場宏美が立ち向かうも、あっというまに返り討ちにされボコボコにされる・・・。


宏美を襲う吉本の選手たち

すると謎の男が現れ

「諸君は我々デストラーゼの奴隷として連行する。または改造の上、彼らのように兵士として活躍してもらうことになる。ガッハッハ・・・」

「サトミちゃん!」

「みゆ・・・」

謎の男「かかれ〜」

 次々と襲われるマネージャーたち。サトミはみゆきを護るので精一杯。次々犯され、または捕えられるみんな。

「まて!その2人は上玉だ。傷つけるなよ!」


唯理と千佳が連れ去られてしまった

南武高校のマネ長、千佳と、花田唯理の2人が、十字架に張りつけられて持ち去られてしまった。だが・・不思議なことに1人だけ襲われない子がいる。しかもかなりの美人なのにである・・。それは、吉本の麗菜であった。そういえば襲ってきたのも吉本の選手たち・・・。

「サトミちゃん・・この学校はデストラーゼの基地にされていたのよ・・・。なんとかサトルくんとお兄ちゃんに知らせなくっちゃ・・・」

 それと前後して、最初にボコられた宏美が起き上がり、「あんた、自分のとこの選手が暴れてるのに平気なの!辞めさせなさい!」と麗菜に注意した。

「オーーーツホホホホ・・。あなた誰に口を聞いているの?死にたいわけ?」

宏美の首をぐいぐい絞める麗菜。その力はとてもその細い体からは信じられないものだった。このままでは宏美が危ない!

 

「まちな!あたしが相手だよ!」

「お前は、たしか・・」

「そう、ビルド☆アターーーック!」

混乱に乗じ、サトミはメガボウラー・レッドギアに変身した。と同時に、変身に伴うパーツの転送のため、西本博士、西本剛、東サトルの3人も、事態を察知した。

「剛、サトル君・・・頼んだぞ」

「任せておけ親父!」「了解!」

吉本工業に急ぐ二人。

 するとどうだろう・・麗菜が突如苦しみだした。

「ああ・・うう・・・ええ・・・」


クリックすると・・・大変なことに!必見!

 悶え苦しむ麗菜の制服が裂ける。背中には赤い蠍の刺青が・・。その刺青がどんどん大きくなり、立体的になりその手足が麗菜の体を包み込んでいく。みるみる変る麗菜の姿。一瞬の後、麗菜の姿は真っ赤な蠍の怪人となった。と動時に、吉本の選手たちも、黒い蠍の姿をしたフットボーラー「サソリボウラー」に変身した。


サソリボウラー軍団に変身した吉本の選手たち

 謎の男と、クイーンサソリボウラーの命令で、逃げ惑う少女たちを襲うサソリボウラー。

だが、メガボウラー・レッドギアが迎え撃つ。だが多勢に無勢。大ピンチだ!

だが、そこに・・・メガボウラー・ブルーギアとダークギアが駆けつけた。

「みゆき!俺様の中に入ってきてくれ!」

「わかったわお兄ちゃん」

メガボウラー・ダークギアは剛が十分に成長しきっているため15分しか戦えない。そこで妹のみゆきが生体エネルギーとしてコアに吸収されることにより、ブルーギア同様にたたかえるようになるのだ。形勢大逆転!次々サソリボウラーを倒すサトルと剛!だが、そのことで一瞬気の緩んだサトミの首に、麗菜のハサミと鞭が迫る!


サトルはサソリボウラーを次々倒すが、サトミはクイーンサソリにやられてしまった

クイーンサソリVSサトミ

絶体絶命!

大逆転!

 しかも、倒したはずのサソリボウラーが甦って襲い掛かる。

「お兄ちゃん、サトルくん、あの赤いサソリを倒さない限り、黒いサソリは甦ってしまうわ・・・。それにあの赤いサソリは、人間でもサイボーグでもない、生体アーマーなの。だから鎧だけ破壊しても中の人間が生きていれば復活し、逆に中の人間を倒してもサソリアーマーが生きていれば復活してしまうわ・・・何らかの方法で分離させ、サソリだけになったところを潰さないと・・・それに毒をもっているわ・・・。

ダークギアの生体コンピューターになったみゆきがデータをはじき出す。大苦戦だ・・・。

 その間もじわじわとサトミを痛めつけるクイーンサソリボウラーこと麗菜。ついにヘルメットが破壊され、サトミの茶髪のセミロングが露わになった。また体中のアーマーが傷つきメカが露出する。麗菜の右手はサトミの股間のアーマーを剥ぎ取り、女の部分にその爪を立てた。「ヒギーーーッ」

悶えるサトミ。だが!体のエネルギーを生み出す生体ホルモン、その中でも命のもととも言える女性ホルモンが一時的に爆発的に分泌され、サトミは超パワーを一瞬発揮した。

「えーーい!」今にもその首を切断しようとしていたその鋏を逆にもぎ取り、麗菜の金髪を鷲掴みにして振り回した。形勢大逆転!その間、サトルと、変身を解き分離した剛とみゆきがマネージャーたちを全員救出、手当てした。

「畜生、メガボウラーめ!こうなったら合体よ!」麗菜の目が怪しく光ったかと思うと、彼女を芯に、全サソリボウラーが合体して巨大化した。

「サトル、あたしたちも!」

「でもサトミ、大丈夫か、その体で・・・・」


クイーン・サソリボウラー(麗菜)との激しい戦いで、ボロボロにされたサトミだが、気丈にもサトルとの合体を試みた!

「合体したほうが直りもはやいわ、さあ、躊躇わないで」

「よし、ジェミニ・シンクロン・ビルドアターーーック!」

2人は左右から合体し巨大化して、ギガボウラーとなった。

 ギガボウラーと巨大サソリボウラーの肉弾戦・・。だがサソリボウラーは手足を失ってもすぐ新しく生えてくる上毒をもっていた。苦戦するギガボウラー・・・。

頑丈なサソリボウラーに技をはじかれ、手をもぎってもまた生えてくる・・・。

大苦戦だ。そのとき・・・苦し紛れに放ったパンチが一瞬、中の本体(麗菜)を覗かせた。

「今だ!コア・フラッシャーーーーーっ!」

生命そのものともいえるコアのエネルギーを一瞬開いた装甲の継ぎ目に照射するギガボウラー。「グワワワワーーー」悲鳴を上げて崩れ落ちるサソリボウラー。


ギガボウラーVSサソリボウラー

 そして、このまま寄生を続けるとまずいと思ったサソリ本体が、這い出してきた。

それをサトルは見逃さなかった。渾身の力で踏みつけると、ペシャンコにつぶれ、泡となって消えた。と動時に大爆発して四散するサソリボウラー。あとには麗菜が横たわっていた。

「先輩、どうしますか?」

「サソリが取り付いていただけなのだろう、宏美と一緒にコアの中にいれて回復させてやれ」

「了解」

そして・・「作戦は失敗じゃ」謎の男は脱出した。謎の男は、水野博士だったのだ。

こうしてデストラーゼ、いや水野博士の野望は一旦は潰えた。サソリボウラーに改造された吉本の3年生部員たちは犠牲になったが各校のマネージャーたちは傷ついたものの全員助かった。そして麗菜も・・・・。

 

・・・・・・・・・。だが、麗菜の非行と吉本工業高校の荒廃は変らなかった・・・・。水野博士に操られていなくとも、初めから悪い子だったのだ。