メガボウラー第7話 超ド級姉妹の逆襲・完結編

 

西本研究所・・・・応急合体手術を済ませたサトミの局部・臍・口・耳に電極が差し込まれる。

「ダンビリビリビリ・・」激しいスパークが迸り、サトミ(正確にはサトミと美佐の合体)は海老のように身を反らして跳ね上がり、股間から黄色い液体を噴出するとやがて目をあけて起き上がった。首から下が素体のまま・・・銀色、ややピンクかかった・・のメカ剥き出しのボディが痛々しい。

「サトミ!」駆け寄るサトルたち。

「博士、いったい・・・」サトミはまだ自分の身に何が起こったのか理解できない。ただ、敵サイボーグとの戦いでダメージを受けたことだけは覚えているのだが。

「サトミくん、君の体は回復までにかなりの時間がかかる。だが、敵のアジトがわかった以上、君の力が必要だった。したがって、ある人物の生体エネルギーを借りて応急修理したのだ」。西本は、サトミの生体部分の損傷が激しく、自己修復機能の限界を超えていて

(実際不可能ではないのだが、あまりにも時間がかかりすぎる)美佐の体をコアに移植したこと、しかし彼女の意識は封印されていること、再び分離することも可能であることを正直に話したが、よく理解してはもらえなかったようだ。しかし、復讐に燃えるサトミは、敵のアジトに乗り込むと聞いて勇気100倍。そして、作戦どおり、サトミが響子を、サトルが基地を叩くことになった。

 「サトミくん、今回の戦いにレッドギアの修理は間に合わなかったので、徳性アーマーを使いたまえ。変身コードは「ドレス・アップ」だ。

 サトミはいつまでもメカ剥き出しの姿でいるのも何かと思い、早速「ドレスアップ」してみた。

 すると、ヘルメット・胸アーマー、胴、パンツアーマーなどが装着され、まるでドラゴンクエストVの女戦士のような姿になった。

「なによこれ?女みたいじゃない!」「だって女じゃないか、(一同)(大爆笑)

「いいか、今回は純然たる女サイボーグ同士の一騎打ちだ。そのためには、女性としての力が発揮しやすいスタイルの方が有利だ。もともと、「メガボウラー」はオプションで様々なスタイルで闘うよう設計されているのだ。」と西本は解説した。

「よっしゃ!いっちょやってみるか!」サトミは元気よく叫ぶとサトルや西本も「おう!」と応える。

 そして、直ちにメガキャリアー(メガボウラーのメンテ機材を積み込んだ西本の車。ベースはGMCのバン)に乗り込み、アジトと思われる奥秩父へと向かった。正丸峠を越えた次点でサトルはメガライダーに換装し、サトミを背に乗せて一気に爆走した。

「サトミ!ふりおとされるなよ!」

 

さてそのころ、響子もまた決戦に向け最終チェックをしていた。「あの坊や(注 サトミ)

と美佐の奴がくるわ・・・必ず顔の皮を剥ぎ取ってやる・・・。

変身カプセルに入る響子。頭にかぶさるドーム。乳首、鼻、口、耳、臍、尿道、膣、尻穴、・・・

全ての穴と突起、それに関節に電極が接続される。

「嗚呼あん うふっ はあはあ・・」激しく悶え、淫らな液体を漏らしながら融けていく響子。燃えるように熱い股間。だが手を伸ばすことが出来ない。そのうち皮膚は解け落ち、プラチナのボディが現れる。

「教授。早く・・・」

水野は、自らのペニスの先にカバーを取り付けると、響子に乗った。年老いたとはいえ、そのテクは素晴らしく、響子はさらに悶えた。(そろそろ危険だ・・わしまで熔けてしまうわい)水野はまだ出してないのに抜いた。実は、カバーの先に究極エネルギー回路が取り付けられており、響子の子宮内に挿入するためにはこの方法しかなかったのだ。モチロン、カバーなしでやったら最後、肉汁にされて取り込まれてしまう。

 「ああん!まだイッてないのに・・・」「姫!そんなことになればワシが死んでしまいますぞ!ワシが死んだら・・・」「わかったわ、まったく・・・」「それでは横になってくだされ」響子の体。この世の美、富を全て集めたかのような白銀の体。冷たく硬いはずのそのボディはなぜかやわらかいラインで構成され、照明を反射して宝石のように輝く。

ヘッドレストとへそに差し込む電極をセットすると、5人の男が順番に輪姦する。もっとも、全員この世で一番素晴らしい味を思い出にこの世から消えるのだが・・・・。

(ハア、ハァ・・・)ボデイチェックは完了。再び人間体に戻った響子はローブを身にまとい、静かにときを待った。真っ赤なワインを飲みながら・・・・

 

 一方、秩父山中を驀進するメガライダーは、ついに目的の山荘を発見。

「よし、ここからは一人だが頼んだぞ!どんな罠があるかわからないが、俺も必ず行く。

俺たちは生まれたときも死ぬときも一緒だからな!」

「な〜にいってんの!サトミ様に任せておきなって!あんたなんてはっきりいって

あ・し・で・ま・と・い!」「言ってくれるなこいつ!こっちが兄として・・」

「兄貴ぶるなよ!」サトミはサトルに廻し蹴りを一発お見舞いすると、扉に向けて突進していった。

「やれやれ・・それじゃ僕もいっちょ行くか!」サトルは今度はメガタンクに換装すると、股間のドリルで地中を掘り進み、洋館の地下へ向かった。

 

 ドカっ!「あけろー!」しかし開くはず無い。「よーし!」サトミはフットボールタックルで体当たりしてついにぶち破り侵入に成功。中は広いが意外と閑散としていて、人の気配が無い。手当たり次第にドアを乱暴に蹴破って暴れ回るサトミ。「おっぱいお化け!出てこーい!サトミ様と勝負だ!」

 そのころサトルは、ついに地下室らしき部屋にたどり着いた。「あった!すごい秘密研究所だ・・・西本先生のところよりすごいや」中には液体の中に入った改造途中の男やサイボーグの部品、見たことも無い動物の標本や培養カプセルに入った胎児、女の人の生体パーツなどが所狭しとだが整然とならんでいた。

「まず先生に報告だ。」フェイスガードの裏のマジックミラーにディスプレイが浮かぶ。

「先生、こちらサトル。研究施設発見位置は・・」そのときサトルは突然張り倒された。ガードロイドに発見されたのだ。激しい戦いが始まった。(お約束。サトルくんの活躍シーンはカット)

 

 さて、鎧や象牙などの調度品の並ぶ廊下を奥へ奥へと進むサトミは、あるドアを明け目と、広間に出た。そのとき「バタン。ガガガガ・・・」という背後の音が。ドアを開けようとしてもう開かない。体当たりしてぶち破ると、鋼鉄のシャツターが降りていた・・・。閉じ込められてしまったのだ。すると「オーホホホホホ・・・・。やっと着たわねボ・ウ・ヤ!じゃなくてオ嬢ちゃんだったかしら・・・美佐は一緒じゃないのねぇ」

吹き抜けの上の階に人影が・・・・。響子だ。

 「美佐さんはいないわ!今日はこの前のしかえしにきたぜ!覚悟しな化けばばぁ!

「化けばばぁですって?無礼よ!ゆるさないわ!」サイボーグの正体を現す響子。

「トォーっ」一気にジャンプして飛び込むサトミ

「いせいのいいお嬢ちゃんね。でも今日があなたの命日よ。ちなみに何宗かしら?」

「なめるなー!」飛び掛るサトミ。今日はいつものいかついボデイと違い、軽快なスタイルのサトミは、とび蹴りをまずお見舞いした。続いてひるんだことろをタックルして押し倒す。圧倒的にサトミ有利か・・・?

「フフフ・・折角女に生まれたんだから、女の武器をつかわなっきゃ。そして女の弱点を攻めないとね」押し倒されたはずの響子は不敵に語る。

「なによーっ!お前なんてこうしてやる・・」と首をしめにかかった瞬間、またバストビームが・・・一瞬のけぞるサトミだが、今回は少し違った。「何度も同じ手を喰うか!こんどはこっちの番!」前回の敗北の結果、対バストビームコーティングをしておいたのだ。

そして、自ら胸のアーマーをはずすと・・・ペチャンコのはずのメカ乳房がズームアップし、サトミも掟破りの逆バストカノン!悶絶する響子。

「なぜ貧乳のお前が高度の乳腺エネルギーを消費するその武器を・・まさか美佐・・・」

「そうよ、アタシは美佐さんと合体したのよ。だから「女」の武器だって使えるんだもんね。」

「何!合体したですって?そんな馬鹿な・・・」「あんただって男と合体したじゃない」

もう何がなんだかわからなくなってきた。上になり、下になり、バストカノンを乱射しあいながら、噛み付いたり、股間にケリを入れたり・・・打撃ならサトミのほうが上手だ。。また、相手の股間の取り合いとなれば、テクの上の響子が有利。クリトリスをつまんで中の芯を引き出す響子。「イァァァァーン」サトミの最大の弱点であるクリトリスを攻め立てる響子。また負けるのか?しかし、弱点であるとともに、武器でもあるのだ。勃起して膨らんだサトミのクリトリスは子供のペニスほどに。周りから潤滑液(天然の愛液でも、機械オイルでもない液体)を漏らし、悲鳴を上げるサトミ。「きゃぁぁぁぁん・・」しかし絶頂に達したとき次なる力が。力を振り絞ったサトミは懇親の力で響子を撥ね退けるとこんどは逆に上に乗って肥大化したクリトリスを挿入したのだ。

「何よ、こんなちびチンポ。わたくしが絶頂エネルギーで相手を吸収したことをわすれたの・・」「フン!驚くのは早いわ・・・」たしかに、いくら巨大とはいえクリトリス。奥まで届くはずはない。それに、普通は人間だろうとサイボーグだろうと、響子とセックスした者は熔けてしまうはず・・・響子の下半身はヒートアップ!「なかなかうまくなってきたじゃない・・でもまだ奥までとどかないわ・・・と言いかけたとき『何故!』」この子は熔けないの・・・・!

 「やっと気づいたようね、おばさん。あたし一応女だから、吸収されずに一方的にせめられるんだよーん」「不覚・・・」でももうひとつの武器、巨乳パンチを受けてみて!

 これは効く。いかに美佐のパワーをもらっていてもこの技は出来ない。すると、サトミの脳に直接話し掛ける者がいる。「サトミちゃん。美佐よ。お姉さまの弱点は左わき腹よ」

 よーし!必殺サトミキーック!炸裂したキックに悶絶する響子。「美佐、うらぎったわね・・・」そういうと窓を破り外へと飛び出していく。追うサトミ。

 外では、水野のリモコンから出る電磁波を浴び、悶えている響子が。するとみるみる巨大化していく。

 「あたしたちも・・・」サトミは美佐に了解を得ると、「クィーンシンクロンドレスアップ」とさけぶ。「美佐さん、出番よ・・・」

 サトミの腹のコアカバーからまばゆい光があふれる。するとサトミのからだは単独で巨大化し、いや、その姿はサトミではない。大きな胸と腰をもつ、巨大女性型サイボーグ、メガクィーンに。そして、クイーンは美佐の魂が主導した。

 「お姉さま、目をさまして!」「なによ!あんた小娘の中にかくれてたのね。今日こそ殺してやるわ」「わたくしたちは姉妹じゃない」「あんたなんて妹じゃない・・・パパを盗んだ泥棒よ!」「そんな、ひどいわ・・・」響子は、継母の子で、自分より美しく、両親の愛情を一身に受けて育った美佐を憎んでいたのだ。

 身長18メートルの巨大美女どうしの壮烈な戦い。張り手一つとってもスケールが大きい。バストで殴りあう二人。骨肉の争い、女同士の戦いほどすごいものはない。秩父の山山を真っ赤にそめて、悲鳴をあげ、悶えながらたたかう二人。

ついに、響子が美佐に馬乗りになり、股間に顔を近づけ、口からの火炎で大切なところを焼く炎。「ァァァァーーーン」「キャーーーーー」美佐とサトミ二人分の悲鳴。痙攣しだすメガクイーン。

万事休すか?さらに今度は舌を入れて溶解液を流し込んでくる響子。

「フフフ・・。冥土の土産にいいこと教えてあげるわ。10年前のことおぼえているわね。

パパとあの女が高速道路でトレーラーに突っ込んで死んだ事件・・・」

「私は信じない。パパが酔っ払い運転をしたなんて・・・・」

「そうよ、パパは酒なんて一滴ものんでないわ。あたくしが車に細工しただけですもの・・・・

オーホホホホホ!」狂ったように笑う響子

「許せない!」同時に叫ぶ美佐とサトミ。「パパとママを返して!」怒りのあまり、今まで絶頂とダメージでダウンしていたメガクイーンは立ち上がり、響子の顔面に怒りのパンチ。

その怨念の入った拳は響子の右目を打ち抜き、プラチナの肌から醜いメカが露出。だらりと垂れ下がるエメラルドの義眼。「キェーーー」不気味な悲鳴を上げる響子

しかし容赦ない第二・第三の打撃。ショートしだす体。しかし、最後の武器、おっぱいミサイルを発射してきた。かわした!とおもったもののかすっただけでも大ダメージ。しりもちをつくメガクイーン。そして第2弾が迫る。そのとき、ミサイルに飛び込んだ影が。軌道をそれるミサイル。「ウギャーーーー」既に理性を失っている響子。

 ミサイルから間一髪はなれた影は、サトルだった。「サトミ!そろそろとどめだ!」そういうとサトルはメガクイーンのコアに飛び込む。すると、ギガアーマーが転送され、ギガボウラーにチェンジ。「せめて、最後は女として葬ってやる」股間のハッチが開くと人工ペニスが飛び出し、光速回転する。狂った響子を押し倒すと、そのドリルペニスを容赦なく挿入。すさまじい回転。砕ける人工性器。結合した男1人、女3人が同時に誰も体験したことの無い絶頂に。「ウォォォォーッ(サトル)」「キャァァァーーーン(サトミ)」「ウフフフフフーーン(美佐)」「ギェーーーーー(響子)」4人同時にイッテしまった。次の瞬間、ドリルは遂に人工子宮を突き破りエネルギー中枢に。ここでさらに吸収されていた男たちのエネルギーも加わり、大爆発を。キノコ雲がおさまったとき、生まれたままの姿のサトル・サトミ・美佐と無残な残骸と化した響子がそこに横たわっていた。最初にめを覚ましたのは美佐だった。「お姉さま!」美しかったボディは焼け焦げ、ちりばめられた宝石も炭と石にかわってしまっていた。かすかに電子音交じりの声が「ミ・みサ・・ゴめ・・・」ツーツー・

     ・・・・。完全に機能を停止した響子。「お姉さまーーーーーっ」泣きじゃくる美佐。続いて目覚めたサトルたち。「・・・・。」何もいえなかった。

      

     一方、女同士、姉妹同士の戦いの影でもうひとつの戦い・師弟の戦いもあったことをここで付け加えておこう。秘密研究所を発見したサトルは、「博士、やっぱりありました。すごい基地です。指示どおり爆破します。」と打電した。しかし西本は、「いや、私の研究の役に立つかもしれん。私が行くまで死守するのだ」と指示としたのだ。

     サトルは施設を傷つけないようにガードロイドと闘ったため苦戦したが、ついに西本が来る前に敵を全てたおしたのだ。

     「すごい。これがデストラーゼのサイボーグプラントか。素晴らしい。なんとか持ち帰りたいものだ・・・」(サトルはすでにサトミたちの救援に)

     その時、怪しい笑い声が。

     「西本君・・・ひさしぶりだのう」「水野先生!」師弟の再会だった。

     「先生、目を覚ましてください。貴方ほどの頭脳の持ち主が宇宙人に騙されて悪魔の研究に手を貸すなんて・・・今ならまだやり直せます。いままでのことなら今の私なら何とでも揉み消せます。先生!」

     「わからんのは君のほうだのう・・・宇宙人に騙されているのではなく、ワシが奴らを利用して素晴らしい生体兵器の研究をしているのがわからんのかね。君もまだまだあおいのう。」「貴方は狂っている!銃を向ける西本。「君にワシは撃てんよ。カカカカカ・・・」

     そう笑うと、UFOが水野を連れ去る。むなしく空に響く銃声。

     「この研究を何とかしなくては・・・」と思った瞬間、崩れ落ちる館。間一髪、剛が救出。直後大爆発する洋館。「嗚呼、人類の宝が・・・」「親父、なにを馬鹿な」

 

戦いは終わった。(皮肉にも4人分の絶頂エネルギーにより、細胞分裂が増進したため、サトミの体は元に戻り、美佐との分離にも成功した)数日後、西本宅を美佐が訪ねてきた。

短い髪にジーパン、ユニクロで買ったトレーナー、という地味な服装で。

「お世話になりました。これからは田舎に帰って両親と姉の菩提を弔って、そして・・・・

いい奥さんになります」。実は美佐には以前から郷里に幼馴染の同級生がいて、交際していたのだ。

「サトルくんとサトミちゃんにもよろしくお伝えください。兄妹いつまでも仲良く、と」

「あたしたちならここにいるよーん」サトミたちはいつも西本宅に遊びにきているのだった。「美佐さん、新しい生活、応援します」そして、美佐は去って行った。

それから数日間、テレビや新聞は「加納響子、秩父の別荘のガス爆発事故で不慮の死」

「加納美佐に十年来の恋人。郷里の長野で電撃入籍」という2つのニュースでにぎわっていた。

 この世の富と美を独占していた姉妹。嫉妬と欲のため悪魔に身を売った姉は非業の最期を遂げ、妹は地味で普通の第2の人生を歩むことになった。そして数年後には、二人を思い出す者すらいなくなった・・・・。

 しかし、西本と東兄妹だけは、いつまでも姉妹を忘れないであろう。彼女たちもまた、デストラーゼの犠牲者なのだから。

 

 終り。