メガボウラー第5話 超ド級姉妹の逆襲(前編)

 

「ねえサトル!見てみて!「加納姉妹」のディナーショーのチケットだよ。博士からもらっちゃった!」

「加納姉妹?あのおっぱいのでかい?お前と正反対だよな。行けば?少し分けてもらえよ。」

ピシッ!張り倒されるサトル。サトミの胸は・・・・胸板に近く、まるで男の子だった・・・・。

 「べーだ。いいよ、大ちゃんと行くから。そうそう、あいつ巨乳好きだからよろこぶぜ」

(全く・・・俺だって行きたいけど・・・・へへへ、みゆきちゃんとデートなんだもんね。)

 夏休み前の出来事である。近所の結婚式場に、巨乳で知られる超ド級ゴージャス姉妹、

「加納響子&美佐」がやってくるのだ。姉妹は、その巨乳とゴージャスさを武器に、いまや日本の男共のいやらしい欲望を独占している存在なのだ。

 「サトルくん、わたしも加納姉妹にあいたいな」

みゆきにいわれると、サトルも断れない。結局4人で、いや「保護者同伴でなくては・・・」

と、博士まで来てしまった。

 さて、楽しいディナーショー。姉妹の好みに合わせたゴージャスな料理。巨乳好きの大介は、美佐に見とれて料理どころではないようだが。(大介は美佐の大ファンなのだ)

 姉妹は、プロポーション維持の秘訣ヤ、ブランド品の自慢をしまくる。「高慢な奴」と思う人も多いだろうが、次の瞬間、フェロモンによってかき消されてしまうのだ。そして、その魅力は同性にまで効果があるのだ。

 さて、東兄妹たちのテーブルに姉妹がテーブルサービスにやってきた。

「あら、坊やたちも兄弟?兄弟姉妹は仲良くネ」「そうよ。片方だけじゃなく、両方とも立派にならないと・・・」と言って自慢のバストをテーブルに載せる響子と美佐。

 内心、「兄弟?坊や?アタシ女の子なんだけどなぁ・・でも兄弟仲良く、か。いいこと言うじゃない」と思うサトミ。そのとき「きゃー」という美佐の悲鳴。そのたわわな胸を大介が思わずさわってしまったのだ。

「んもー!坊やったら。もっとおくまでつかまなきゃだめじゃない・・・」触られたこと自体は怒っていないようだった。

 「こっちの双子の坊やたちもさ・わ・っ・てみ・る・?」といったのは響子だった。

みゆきの冷たい視線を感じたサトルは「ぼ、僕トイレ」

 サトミも、「ボク・・じゃなくてアタシ女なんです。そんな趣味ないから」

 「な、なんなのあんたたち!この加納響子様の乳に魅力を感じないわけ?失礼よ!」

「それにあなたどうみても男の子じゃない!女だっていうんなら証拠見せなさい。だいいち女というのは、あたくしたちほどでなくても、立派な胸があるはずよ。なによ、その洗濯板みたいな胸。」といってサトミの顔にその巨乳を押し付ける。うらやましそうに見ている博士・大介。真っ赤になって背中を向けるみゆき。

その金きり声に場内は騒然。

「お、お姉さま、お客様がみているわ!恥ずかしいですわ!」あわててとめる美佐。

「なによ!あんたなんか妹じゃないわ」

 そういい残すと響子は去っていってしまった。

「金返せー」「詐欺だー」

罵声がとぶ。

 「お静かに。ごめんあそばせ・・姉は今日あいにくあ・の・日なので気がたってるの・・・

 あたくしひとりじゃ不足かしら・・・・」

美佐が壇上から言うと、再び喚声があがる。

「お詫びに、あたくしの下着姿を披露するわ・・・」

すると、美佐は色っぽいキャミソール姿に。

 そして、大盛況のうちにディナーショーは終わった。

「何よ!あの高慢ちき女!」サトミは怒り心頭。サトルもあまりいい気がしない。みゆきが怒って先に帰ってしまったからだ。博士も罰が悪そう。大介だけは、美佐の胸の弾力の余韻にひたっているようだった。

 それから数日後、芸能界に衝撃が走った。

「加納響子失踪?ディナーショーで突然怒ったゴージャス姉妹の姉、そのまま失踪」という3面記事がながれたのだ。

 数日後、今度は加納美佐が何者かに襲われる、という事件が発生した・・・かに見えた。しかし。

美佐のストーカーと化した大介。こっそりと尾行していたサトルとサトミ。もちろん、将来ある大介にその行為を止めさせるためだったのだが。

 「キャー!」突然跳ね飛ばされる美佐。落下地点には大介が。その巨乳を顔面に受けた彼は気絶。美佐も大介と胸のおかげで大事には至らなかったものの、やはり気絶した。

 「ビルド★アップ!」デストラーゼだと察知した二人は変身した。

その目の前に現れたのは、妖艶な女性型サイボーグだった。完全に全裸に近い、それでいてメカニックなボディ。誰もが卒倒するほどの完璧な、プラチナ製のボディ。髪は金でコーティングされたの金属繊維。眉間にはダイヤが輝き、瞳はサファイア。乳首はルビー、唇は珊瑚、つめは琥珀、クリトリスは真珠で出来ているらしい。今まで見たことも無い、ゴージャスなサイボーグだ。一体改造費用は何兆円だろう?それにしても、こいつは誰・・・・?

 身構える二人の前に、デストラーゼの三下サイボーグたちが現れ、激しい戦いとなった。

 混戦のさなか、いつしかサトルは一人で三下たち10体を相手に苦戦し、サトミとクイーンが女の一騎打ち、という構図になった。(サトルくんの活躍は、カット)

 敵は、その巨大な胸を震わせ、ビームを乱射。また、髪の毛が自在に伸び、サトミに絡みつく。また、一見プラチナのボデイは実はやわらかく、サトミのハンマーパンチも効かない。また、逆に敵の拳にはダイヤモンドが埋め込まれているらしく、パンチによるダメージが思いのほか強い。

 ついに、二人は馬乗りになり合い、(はた目には、アメフト選手が外人女をレイプしようとしているようにも見えるが・・・・)罵声を浴びせながらの張り手の応酬。サトルも救援したいところだが、三下とはいえ10人ものサイボーグを相手にはそれもままならない。

 敵の髪をつかみ、引っ張るサトミ。しかし、至近距離から発射されたバストビームに、遂にギアが破損。白煙を噴くレッドギア。こうなったら、強制排除しかない。「クリアアップ!」(ギアの強制排除のパスワード)、サトミは素体となった。

 「お前はあのときのボーや」「ボーやじゃない!あ゛っ!あなたは加納響子!」

「加納響子?」サトルもそれを聞き一瞬動きをとめた。でもなぜ加納響子がデストラーゼの怪人に・・・?

 「お前が女かどうかためしてあげるわ!」響子は、サトミの股に手を入れると、股間のハッチを強引にこじ開け、更に大き目のクリトリス(注 サトミのクリトリスは幼児のペニス並みの大きさがある)をつまんでひねった。

「うぁぁぁぁ〜ん!」オイル交じりの愛液を漏らしながら、悶えるサトミ。そして、今度は胸を顔に押し付けてきた。

「くっ苦しい・・・息ができない・・」という感覚と、下半身を攻められる快感が重なり、遂には白煙を噴出すサトミのボディ。そして、ついに、非常冷却装置が作動し、サトミの尿道から噴水のように冷却水が噴出す。

「ぴしゃー」。それが響子を直撃。するとこんどは響子が悶えだした。

 「仕返しだ!」形成逆転。こんどはサトミが響子の胸をわしづかみにして、その怪力で右の乳房をもぎ取った。

スパークする響子。さらにその股間にケリを入れる。ひるんだところを馬乗りになってパンチ。更に股間に拳を入れてかき回す。絶叫を上げ、火花を散らす響子。

 このままじゃ爆発する、と思ったサトミは離れようとしたが、激しいスパークが直撃。先ほどのダメージも重なってダウン。

 一方響子はそのまま断末魔の叫びとともに爆散、と思いきや・・・

そのとき、サトルは10体のうち6体を倒し、優位に立っていた。そして、2人を纏めてドリルアームで貫き、次の二人を、としていたときだ。

 そのうち一人が、響子の髪に絡め執られ、口から出されたビームを浴びると全装備が剥がされ、裸に。そして、響子はその男と交わったのだ。「あああーーーーん」「うぉぉぉぉっ」2体のサイボーグはスパークしながら悶えあうのだが、更なる異変が。快感にふけっていたはずの男が突然苦しみだす。見ると煙を噴いて溶け出している。それを響子はどんどん抱きしめ、押し込んでいく。するとどうだろう。男は完全に響子に取り込まれ、響子の捥げた胸やその他のダメージ部分がみるみる復元していく。そして、人間体に戻った響子は、

「坊や、じゃなくておじょうちゃん、次に逢う時が楽しみね。せいぜい愛撫のテクを身につけることね。そして美佐!そんなところに隠れていても無駄よ。

こんどあったときこそあんたの顔の皮をはいでやるわ・・・」といって、迎えにきたUFOに吸い込まれて行った。

 あとには、呆然と立ちすくむサトルとクラッシュしたサトミ、顔面蒼白の美佐、そしてよだれをたらしたまままだ気絶している大介が残された。

 「サトミ!しっかりしろ」クラッシュしてしまった妹を抱きかかえるサトル。

 サイボーグになった加納響子。しかしなぜ改造されたのか。何故美佐を襲うのか?

謎が謎を呼ぶ。そしてサトミは・・・・ 

次回、後編、加納響子との女のバトルの決着が。ご期待ください。