愛をこめなくっちゃ、ネ♪

 

ガシャーン! ダッダッダッ・・・・・ぴピーーーーっ!

ここ南武高校グランドでは、夏だと言うのにフル装備での激しい練習に取り組むアメリカンフットボール部の屈強の漢たちがいた。

 1番の選手から、2番の選手にボールが渡る。その選手は長髪らしく、ヘルメットが髪がはみ出ていた。

また、引き締った臀部は力強い。

ピー!見事な独走タッチダウンだ。

「やったね♪」

ヘルメットを脱ぎ振り返ったその選手は・・なんと女の子であった。

ご存知、東サトミ・・この物語の主人公である。

「みんな、ブレークだ。水分は多めにとるように」

キャプテンの上村拓也の指示。

「はーい、みんな、冷たいドリンクよ」

美人揃いのマネージャーたちが用意してくれた特製ドリンク。選手たちはたちまち元気を取り戻すのであった。

 

ところが・・・

「キャー!助けて〜」

今日は、全日本女子バレーユース代表が、現役チームと試合形式の合同練習をしていた。去年卒業し、早くも全日本レギュラー入りした江川由美も来ていた。だが彼女等がブルマ姿で逃げ惑う。

「一体、これは・・?」

なんと、勃起して凶暴化した野球部員、ラグビー部員等が彼女たちを襲ったのだ。

拓也はおろおろするばかり。こんなとき、西本先輩がいてくれたら・・・。

 

 しかし何故同じスポーツマンのバレー部員を突如襲ったのだろうか。そして、何故アメフト部員は凶暴化していないのか・・・いや、1人だけ凶暴化した奴がいた.副キャプテンの、馬場鉄平だ。

「キャー、お兄ちゃん何するのよ!妹を犯そうとするなんて変態よ!いいえ、家でならやってあげるからここではよして〜信彦助けて〜」

なんと、突然マネージャーで妹の宏美を襲ったのだ。

バシャー。

同じくマネージャー、西本みゆきがひしゃくで水をかける。すると鉄平は正気に戻った。

宏美は、缶を持っていた。

「宏美ちゃん、うちの部では持ち込みのドリンクは禁止だよ。どうしたのそれ。」

拓也が問い詰める。

「だって、ドリンクは選手たち優先で、わたしたち後回しだから・・ついついあそこの自販機で・・。そしたらお兄ちゃんが一口飲ませろって言ったから飲ませたら、いきなり迫ってきたのよ」

 

みゆきは気がついた「サトルくん、サトミちゃん、デストラーゼよ!」

たしかに、グランド内に突然設置された自販機はおかしい。

サトルは蹴りをいれた。するとどうだろう・・

「良くぞ見破ったな。ワイはデストラーゼの戦闘ロボ・ポッカビーボだ。ワイのジュースを飲んだ男どもは理性をなくし、女を襲うのだ」

みゆきは、かんしゃく球を炸裂させた。みんなの目を塞ぐためだ。

「ビルド・アタック!」

東兄妹は、メガボウラーにチェンジ。

「行くぞバケモノ!」果敢にタックルするサトミ。

「ばか、危険だ」サトルの忠告も空しく敵に迫ったサトミだが、ポッカビーボは腹から無数の缶を出して転がす。それにつまずいたサトミはすってんと転ぶ。さらに敵の手足は伸縮自在。縛り上げられ、電流を流されたサトミはオーバーヒートし、股間のカバーが外れて冷却液を漏らしてしまった。

「貴様,野郎かと思ったら女だったのか。なら、この液体をかけてやる。」

ポッカビーボは、腹から1本の缶を取り出すと、中の液体をサトミの秘部に振り掛けた。

悲鳴を上げ悶えるサトミ。

だが・・

「許せない!」

メガボウラー・ブルーギア=サトルは普段は冷静沈着で知的な戦士だ。だが、その彼が一つだけその怒りを爆発させることがある。それは妹のサトミを傷つけられた時だ。

「えい!」

以外にも脆く、パンチ一発でぶち破られたホッカビーボ。だが怪人の常、周辺の空き缶を集めて材料にしてすぐ巨大化再生した。

「行くぞサトミ・・だけどその体で・・」

「大丈夫よ。ジェミニ・シンクロン!」

ギガボウラーになった2人。だが・・・

「かかったなサトル。あのジュースには、女には効き目がないが、野郎が飲んだり浴びたりすると凶暴化する我々の特製エキスが入っているのだ。さあお前も女を襲え」

「うう、」ギガボウラーは勃起してしまった。だが・・・。

「残念だなバケモノ。僕は誰よりも理性が強いんだ。妹を相手にすることはできないさ」エキスを取り入れた男は皆操れるはずだったのに、勃起しただけで理性を保つサトル。

「何そんな・・・」
だが、鋼鉄でできたビーボの体は頑丈だった。渾身のパンチも貫通できない。「ガハハ、無駄無駄・・・」
しかし・・・「そこだ!」
「うわー、缶は分別してくれ〜」 アルミで出来た部分を感知して、そこを狙ったのだ。
再びどてっぱらを貫通されたポッカビーボは爆死した。

その頃、みゆきと唯理は、アメフト部のウォーターを掛けたり飲ませてみんなを正気にした。

「しかし、何故アメフト部だけが・・」

「それは、前キャプテンの指示で、マネージャーが調合したドリンク以外は厳禁されていることと、代々のマネージャーに受け継がれた秘伝の調合のためよ。」

「でも見たところ井戸水と市販の粉じゃ・・」

「愛の込め方がちがうのよ」

ふだんおとなしいみゆきのきっぱりとした力強い演説に、他の部活のものも納得した。

以来、南武高校ではそれぞれの部の女子マネージャーたちが愛情と工夫を凝らしたドリンクを調合するのが伝統になった。

 

その頃

「なんとふがいない。本部が作った怪人は弱すぎる。愚か者め。」

水野博士がより強力な怪人を作っていたのだ。


おわり。