スポーツの秋!テニスコートの罠

 

 スポーツの秋。とはいえ、36524時間スポーツ漬けの南武高校の生徒たちにとっては、あまり関係ないのかもしれないが。

 だが、直接激しいプレーをするわけではないマネージャーたちは、こんな季節ぐらいは汗を流したくなるものである。

 「サトミちゃん・・・」体育の時間の後・・・。


サトミとみゆき。

「どうしたのみゆ?」

少し照れくさそうなみゆきに聞き返すサトミ。

「あの・・、わたし、ここ通ってみたいと思うんだけど・・」

それは、近所に出来た女性専用のテニスクラブの案内チラシだった。

「わたしも、何かスポーツで汗流してみたかったんだけど・・・一人じゃ不安なの。

もちろん、フットボールの練習に支障ないようにするわ」

「いいね!よっしゃ、行こう行こう!」

 

張り切った二人は、「吉岡修作女子テニススクール」の門を叩いた。男子世界ランキング20位でイケメンの吉岡プロの指導とあり、女の子やおばさんたちが殺到していた。

 

みゆきも真新しいウエアでおおはしゃぎ。


みゆき

「みゆ、サトルはどうするの?」

「わたし、吉岡プロになんか興味ないわ」

「ふーん・・」

受付を済ませた二人。

ところが・・・。

「ちょっとボク、ここは女性専用クラブざます!」

鍛え抜かれた焼けた肌に短パンユニフォームで、胸が余りないサトミは、男子と間違えられたのだ。

 髪はショートから伸ばしてセミロングになったのに、である。

「お、オレ・・じゃなくてあたしは女だよ!」


短パン姿もりりしいサトミだが・・・。

「失礼。しかし当クラブではショートパンツの着用は認められていないざます」

会長の権藤オーナーが指摘する。

このクラブの規約を良く見ると、「テニスを通じて女性らしさを磨き、よき妻よき母となる心身とも健全で美しく健強な若い女性を育成する」とあった。

 そのため、吉岡プロ目当てのおばさんたちはブーブー文句をたれながら追い返されていた。

「やっぱり・・・サトミちゃん、こんなこともあろうかと、スカート持ってきたわ」

「さすがみゆ!」こうしてサトミも入会を認められたのだが・・・。

二人は、目が点になった。

「あ、麗菜さんと聖羅ちゃん・・・それに、見て、あのすごい美人!」

「やばい、江川キャプテンが・・・」

「でも由美さんは今バレーの遠征中よ・・それに少し小さいような・・・」

 


香織

麗菜

聖羅

由香

会員たちは、麗菜姉妹をはじめ、絶世の美人ぞろいだったのだ。

 江川由美に似た美人は、変態科学者と言われる細川晴彦博士の秘書で、江川由美の従姉にあたる、森村香織(29歳)であった。

そして、みゆきをして「まるで妖精か天使」と言わしめたのは、細川博士の姪の由香(19歳)であった。実は、サトミはある事件がきっかけで彼女のことは知っていたのだが。

 

そして、実力別にクラス分けされた厳選された会員たちは、吉岡プロの個人レッスンを受ける・・・。順番待ちでバトルも・・・。

だが、麗菜姉妹と香織の実力は、あまりにも凄すぎ、別に分けて個人練習とされた。

 そして、素人同然のみゆきは、手取り足取り指導を受ける。

「・・・いやだわこの人・・・。どさくさにまぎれてお尻を・・・」

密着した吉岡は、みゆきの尻や胸をまさぐった。


すけべな吉岡プロ

 いやな顔をするみゆき・・・。

一方女どもは羨望の眼差しを・・・・。

そして、サトミは・・・・。

 確かに、サトミは上手かった。だが・・・・。

余りにもパワーが強すぎたのだ。

吉岡プロも敵わない。

「うわ、君、君はちょっと外で見学!男子プロやクロマテイ姉妹(アメリカの怪物的女子テニス選手)より強いよ。焦げ臭いじゃないか・・・」

 

 こうして初日は無事?にすぎた。

「へえ、吉岡プロか!突然引退したと思ったら、教室をね」

サトルも感心していた。

ただ、気になるのは、会員の選定と、吉岡以外は全員が女性であるスタッフである。

 何か裏が、とかんぐるサトルであったが・・・。

 

 スクールは順調にコースを消化し、ダブルスによる模擬試合を組めるほどにみんな上達した。

 

みゆきはサトミと、香織は由香と、麗菜は聖羅と組んだが、他の生徒は、交代で吉岡プロと組んだ。

 麗菜姉妹、香織、サトミの実力とパワーがあまりにも桁外れのためである。

みゆきと由香は、実力は普通であったが、仲良しとペアを組むことになった。

 

しかし、いくら他の生徒が吉岡プロと組んでも、彼女たちの実力は桁外れだ。

 中でも、スカートの中に何も穿かず、屹立した栗を押し立てて放たれるサーブを受け止められるのは、麗菜、香織、吉岡の三人だけだった。

また、美しさの面でも段違いである。特に、由香と麗菜は、舞い降りた天使以外の何者でもなかった。みゆきと聖羅はまだあどけなさが残り、香織とサトミは美しさの中にも、豪快で大胆な男顔負けのプレーが見られたが、麗菜は彼女ら以上のパワーに、由香と同じ可憐さも併せ持ち、しかも頭脳プレーも見せたのである。だが、ペアの聖羅がサトミの殺人サーブにやられてしまい、惜しくも敗退した。(なお、聖羅はインターハイ優勝選手である)


超豪快!マンモロスマッシュ!

サトミの殺人的マンモロスマッシュを受けた聖羅はその勢いで足を挫いてしまった・・・。

そして、優勝はサトミ・みゆきペアになったのである。

 

 優勝した二人は、吉岡プロから特別レッスンを受ける事になった。

そして、ベスト4に残った麗菜、聖羅、由香、香織、その他1名も特別レッスンを受ける事に。

 

 まず、サトミが屋内個人レッスン所へ。

「東サトミくんと言ったね!ボクは君をずっと待っていたんだ。

男子や外人をも凌駕するパワーと運動神経。そして女であることを忘れたかのような羞恥心のない豪快さ。申し仕込み書によれば体育の授業のほかテニスの経験はないそうだが・・・。何かスポーツは?」

 

「え、?男子にまじってアメフト、それも1年の冬に全国制覇!なるほど、そうか・・・」

いきなり吉岡はサトミを抱きしめる。

「何するんだよタコ!」

しかし、突如鼻息の荒くなった吉岡は、サトミを全裸にして襲った。もがいても、サトミのパワーをしても振りほどけない!

 その頃、麗菜たちも権藤所長らによって捕えられていた!

「吉岡さん、あんたは・・・」

「ウー、ウー・・・」

吉岡はついに、怪人の本性を現した。

その体は、みるみるサイボーグゴリラに変わってしまった。

「まさか、デストラーゼの・・・・」

「ウー!」

吉岡だったものは理性を失い唸って攻撃するだけである。

「仕方ない・・ビルド☆アタック!」

サトミはメガボウラーレッドギアに変身して戦うが・・・・。

 あまりのパワーに、手も足も出ない。テニス選手とは思えないレスラーのような攻撃。

サトミは大苦戦。

 麗菜たちも権藤によって軟禁される。

「ホホホ。ここは、地球人の美女を奴隷として宇宙貴族に売り飛ばす宇宙海賊デストラーゼの基地よ。」

権藤は、デストラーゼの新幹部、ゴリー・アンタハアッポというゴリラ女だったのだ。上品な皮がはがれ、中からは醜悪なゴリラのようなメスの猿人が出てきた。絶体絶命。

 

だが、控え室にいたみゆきだけが難を逃れた。

「大変だわ。サトル君とおにいちゃんにしらせなくちゃ・・・」

みゆきは、混乱に乗じて、脱出した。

まず、メガネを使って電磁鉄線をショートさせ、普段の彼女には珍しい大胆さでよじ登って・・・。

 

「何?サトミが?」

急をききつけたサトルと剛が駆けつけたときは・・・。

すでに遅かった。

 テニスクラブは廃墟になり、麗菜たちは連れ去られ、なんと、そこには・・・・。

無残に破壊されたメガボウラー・レッドギアの残骸がバラバラになって転がっていた・・・。

「サトミ!」

駆け寄り残骸を抱きしめて号泣するサトル。

だが、西本博士が冷静に言い聞かせた。

「まて、サトル君。サトミ君は生きている。見たまえ、残骸には首がない。そして、サトミ君の生体信号を今、探知機がキャッチした。君たち二人は、首だけになっても、そう簡単に死んだりはしない。それに、コアも無事だ。サトル君、剛、残骸を持ち帰っていったん引き上げ、首の生体維持装置の有効期限内にサトミ君を救出するため作戦を立てよう。

 首の位置は、全力で特定する。

「パパ、サトミちゃんのほかにも麗菜さんたちも捕まっているの・・・・」

「よし、剛、サトル君、必ず助け出すぞ」

「ハイ!」

 残骸は、機械がむめちゃくちゃにはみ出しているが、中に生命のやどったコアが組み込まれ、そこからわずかに血がにじんでいた。そして、排水口とラジエター・・、「女」の部分」をかたどった、の、その部分がピクピク動いて、生きていること、女であることを残骸は無言で訴えている。一刻も早く首とドッキングさせなくては、サイボーグとはいえ命が持たない・・・。急げ!

 

こうして、ガラクタになってしまったサトミのボデイは回収された。

 

 その頃、首になったサトミは・・・。

秘密アジトのゴリーの部屋に据え付けられ、尋問を受けていた。

「貴様が邪魔者のメガボウラーだということは知っていたのよ。さあ、アジトを吐きなさい」

「誰が言うみんかこのゴリラ女!」

「なにですって!」

「ギャー」サトミは電流を流され苦しむ。

苦しい目でかすかに見たのは・・・

「よ、吉岡プロ?」

なんと。裸にされた吉岡プロが液体に漬けられて閉じ込められている。

ゴリラボーグは別にいる。

「あれは、ニセモノだったんだわ。なんとか吉岡プロも助けなくちゃ・・・でも、首だけのあたしには何もできない・・・。助けて、サトル・・・・」

 

 西本博士とみゆきは、全力でメガボウラー・レッドギアを修理した。

だが、それはサトミの生命コアを組み込んでいるとはいえ、魂の宿る脳みそを欠いた機械人形に過ぎなかった・・・。そして、ついに剛が。

「オヤジ!分ったぜ。ここだ。群馬県の旧信越本線の廃線トンネルが入り口だ。

俺様とサトルで助けてくるぜ!」

「まて、みゆきも連れて行け」

「だけとオヤジ・・・」

西本一家によるサトミ救出作戦は実行に移された。

 

 その頃、サトミの首は、栄養不足により血色が悪くなり、しゃべるのも辛くなっていたがゴリーとニセ吉岡による残虐な拷問が続く。

 脳裏に浮かぶ、激しい破壊。

投げ飛ばされ、のしかかられたサトミは、腕をもぎ取られ、装甲を剥がされ、コアにわずかな傷がついて力が出なくなったところを、完全に破壊され、ついに首をもぎ取られたのである・・・。

 「サトル・・・あたしもうダメ・・・。さよなら。みゆと幸せに・・・」

サトミの命は、今まさに尽きようとしていた。

 そのときである。

「デストラーゼめ、悪行はそこまでだ!」

「メガボウラー!どうして?それに倒したはずのレッドギアまでが・・・」

ゴリーは驚く。

 

「ラーマン1号、やっておしまい!」

「ウー!」

しかし、

「貴様の相手は俺様だ」

メガボウラー・ブラックギア(剛)ががっちり受け止める。

その間に、ブルーとレッドは、サトミの首を奪回した。

「サトル、ありがとう・・・でも、レッドギアは?」

「サトミちゃん、わたしよ!」


救援にかけつけたレッドギアは、みゆき?

「み、みゆ!」

驚くサトミ。なんと、ヘルメットをはずしたレッドギアの中身は、みゆきだったからだ。

「説明は後。さあ、体を持ってきたわよ。バトンタッチして!思い切り暴れるのよ!」

「でも、みゆは?」

「わたしはコアの中よ、この顔はホログラフ。」

なんと、一瞬のうちにみゆきの顔は消え、機械の武骨な頭に変わり、それがぼろっと落ちた。

そして、サトミは恐る恐る自らの首をボデイにセットした。

「うぉーーーーーーっ!」全身にみなぎるパワーと生命感。

まさに、これはまぎれもなく自分の体だ。

「メガボウラー2号・レッドギア=サトミ!」

「サトミちゃん、さあ、戦って!今日はわたしも一緒よ」

メガボウラーは、コアの生命エネルギーが不足したとき、他の人間を圧縮して収納し、エネルギーに変えることが出来る。いままでにもその経験はあった。

 しかし、親友であるみゆきの命を借りたサトミは、今までの借りとばかりにラーマン1号に立ち向かう。

 その間、タイムアップした剛は元に戻り、施設の確保と他の人質の救出に向かった。

まず、本物の吉岡プロを助けた。

 それを見たゴリーは、脱出した。追うサトル。

「待て、かまうな。目の前の敵に集中しろ」

サトミが無残に破壊されたように、一対一ではメガボウラーが勝てない相手である。より強力なブラックギアでさえ、破壊されることはなかったが時間切れに持ち込まれて実質的に敗北した相手である。

 

だが、メガボウラーは本来、ブルーとレッド、サトルとサトミの兄妹が一緒に戦ってその最大の力を発揮する戦士なのだ。そしてそれに、みゆきの生命と知性も加わった。

 サトルはラーマンを翻弄し、動きを止めた。

「今だサトミ!今までの仕返しだ!」

「オーケー、サトル!みゆ、力を貸して」

サトミの渾身のキックは、ラーマンを貫通した。


コアの中でみゆきも一緒に戦う!

大爆発するラーマン。勝った!

しかし、闘いは終わっていなかった。

 ラーマンは、巨大化して襲い掛かったのだ。

「サトル、あたしたちも!」

「ジェミニ・シンクロン・ビルドアタック」

合体した二人にもはや敵はない。巨大ラーマンは爆発四散し、大勝利だ。

 そして・・・

変身を解いた三人。そこに剛が、麗菜たちをつれてやってきた。

「いやー、女は強い。俺様が助けに行ったときはすでに・・・」

「まさか、麗菜さんが?」

「うんうん、ちがうわ。わたしはちょっと手伝っただけ」

「じゃ、香織さん?」

「ノンノン!」

「まさか?」

「そのまさかよ。この子、押し倒されてあそこ触られたら、『ダメ!そこは隼人君のものよ』と叫んで・・・。そしてこの人(香織)から長刀やっているって聞いたから、檻の閂を投げ入れたら、獄主たちをめったうちに・・・。」

「へー・・・以外だなぁ」

「もう、麗菜ちゃんたら・・・」真っ赤になる由香。

こうして、吉岡プロを含む人質も全員解放され、今日もメガボウラーは大勝利であった。

 

 そして、その夜。

「でもさ、びびったよ、みゆがメガボウラーになって助けに来たときは」

「ふふ。おどろいたかしら。でもね・・・」

「以前も話したことがあると思うけど、メガボウラーは最初、剛とみゆきを改造したのだ」

「博士!」

人体を圧縮して生体コアとし、ロボットの中に組み込みサイボーグとする技術は、当初はスポーツ障害や戦争で肉体を失ったものの、脳や体の組織の一部が無事であった者を蘇生するための仮ボデイとして、スポーツ外科の権威、西本博士が発案したものであった。

 仮ボデイの中で、本来のボデイの培養も行ない、一体感を得ることもできるものであった。机上実験を繰り返し、実物テスト、という段階で、博士は自らの子供を使った。

 これは当然と言えば当然であった。

 実験はある意味では成功で、ある意味では失敗だった。

素体にコアと頭部を組み合わせ、人間を機械化し、かつ生身の人間にも戻すことには成功した。博士の本来の研究には見事成功したのだ。だが、軍の極秘指令で戦闘メカ兵士を生み出すもうひとつの実験は失敗した。


みゆきが変身した幻のメガボウラー・ヒンクギア

みゆきは、メガボウラーとしての素質がなかった

 この改造人間は、どんなにメカを強化しても、元の人間の基礎体力に比例するため、剛は無敵の戦士となったが、元々体が丈夫ではなく、かつ14歳の女子中学生であったみゆきには、戦士としての素質がなかったのだ。剛も、十分に成長しきっているため、25分しか変身できなかった。そのため、いったん計画は白紙化され、さらなる研究を重ねて完成したのがサトルとサトミなのだ。

 研究のフィードバックもさることながら、女でありながら男の能力を兼ね備えたサトミを使ったことが、成功の最大の要因であった。そして、左右巨大化合体をも実現して、デストラーゼを追い詰めて行ったのであった。

 

だが、その陰に、最初に改造されて貴重なデータを残したみゆきの功績を忘れてはならないのだ。今回は、コア収納と、ダミーヘッドによる遠隔操作を組み合わせて短期間の変身を実現したのだった。

 

「サトミちゃん・・わたし、ずっとサトミちゃんがうらやましかったんだ・・・。

フットボールも、メガボウラーとしても・・・わたしは弱い女の子だから、サトル君といっしょに戦えなかった。サトミちゃんだけが、それが出来た・・・。

でも今日、わたしはサトミちゃんとも、サトル君とも、初めて完全に一緒に戦えた・・・。

いつも、見ているだけの自分がもどかしかったの。わたし、みんなからはおとなしくて賢い女の子、って思われているけど、本当はお兄ちゃんと同じくママ譲りの好戦的で勇ましい性格なのよ(父親は実は、おとなしい性格である)

だから二人の戦いやフットボールの試合のとき、脳裏に自分を重ねて一緒に戦っていたつもりだったの。でもわたしは肉体的、物理的にはそれが無理だった・・・。

そしてサトル君とサトミちゃんの兄妹愛には割り込めないこともわかったわ。実は、助けに来る途中、合体しようとしたけど、ダメだったの・・・やっぱり、「ジェミニシンクロン」じゃなくちゃ、ね」

「みゆ・・・」

「でもね、サトミちゃん、これからが勝負よ。戦士としてはわたしは、サトル君のパートナーになりきれなかった。力もないし、血を分けた兄妹じゃないから。でも、他人だってことが、最後にはわたしの勝ちになるのよ。わたし、サトル君の赤ちゃん絶対産むわ!これは実の妹のサトミちゃんには出来ないことよ。」

合体して、身も心もひとつにしたことにより、サトルに兄妹愛以上の感情を持っていることを確信したみゆきによる、大胆な宣戦布告だ。

 と同時に、

「そして、サトミちゃん、あなたもわたしのものよ!わたしだけのサトミちゃん!あなたはわたしの憧れ、わたしの夢を託して走るヒロインよ」

「みゆったら!」
『ありがとうみゆ・・・・。みゆはアタシの最初の友達だった・・・・。小さい頃から男扱いされて、「戦友」という感じの男友達はいたけど、みゆはそんなアタシをはじめて、ひとりの女の子として接してくれた・・・・。だからオレはあたしになれた。ほんとうにありがとう・・・・。』

 

カチャ。突如ドアが開く。

「サトル?」まさか、今の聞かれたのでは・・・

 

「サトミ!みゆきちゃん!これからも僕と力をあわせて戦おう!」

二人の肩を抱き寄せるサトル。

「もう、サトル君たら・・・」「この鈍感・・・」

二人の思いなど知らず、いつもどおり優しく爽やかなサトルにあきれてしまう。

 

 しかし、こうしている間にも、デストラーゼと新幹部ゴリーの魔の手が伸びていく。

戦え、負けるな双子戦士!みゆきの夢も乗せて勝ち続けるのだ!

 

 

 

続く。