恐怖の改造狂化人間

 

 ♪シャララ〜

今、街の話題をかっさらう超人気ミュージシャン・ジャイケル=マクソン。そのジャイケルが、遂に初来日、ライブ敢行ということで、全国の熱狂的ファンが集まった。

「永遠の少年・ピーターパンの再来」を自称するジャイケルのしなやかで華麗なダンスに老若男女だれもが釘付け。

だが・・・当のジャイケルは、若い女の子には興味が無かった。「美少年」だけがお気に入りなのである。

 彼は、世界中の美少年を集めた永遠の国「エバーランド」を建国するという野望があった。

 

 南武高校アメフト部にも彼のファンは多い。サトルも実はその1人だった。サトルはサトミと一緒にライブに出かけた。

そして、陽一も・・・。

 そして、帰り道に事件は起きた。不意にジャイケルに声をかけられるサトルとサトミ。

「ヘイ、ユータチモミーノエバーランドヘ!」なんと、エバーランドへ招待されたのだ。しかし、エバーランドは栃木県の山奥にあるという。

 だが、サトルもサトミも大喜び。そして、日曜日・・練習を午前で切り上げた2人は、エバーランドへ。

だが・・・。

 エバーランドには、美少年たちが集まっていた。殉教学院の細川天平も来ていた。ジャイケルのトークとダンスに酔いしれる若者たち。

「あ、陽一」なんと陽一も先に来ていた。そして、突如その陽一の悲鳴が。

「キャー!ジャイケル、何をするんだ!」

なんと、ジャイケルが突如陽一を脱がせ、ペ○○を扱いたのだ。

「陽一!」

助けに向かおうとしたサトルとサトミに対し、回りの少年たちの目が怪しく光り、襲い掛かってきた。

 その中には、改造された者もいるではないか!そして、ジャイケル自身の顔面が真っ二つに割れたかと思うと、醜いメカの顔が現われ、火炎を発射してサトルとサトミを襲う。

「サトミ!ジャイケルは・・・」

「うん、そうだね!」

頷きあう2人。「ビルド・アタック!」

 メガボウラーに変身した2人。

だが、改造または洗脳された少年たちが妨害する上、サトルのタックルも、サトミのキックも、ジャイケルの異常なほど柔軟なクネクネした体に全てかわされてしまった。

 

そして、逆に・・「キャー!」

サトミは、ヘルメットを毟り取られ、突き飛ばされて失禁してしまった。柔らかい体には似つかないジャイケルの怪力。

全てのギアをはがされて大ビンチのサトミだったが・・サトミの股間には、男のシンボルが無かった。

「ナンダ、オンナカ・・。ユーニハヨウガナイ。ウセロ」

 サトミはボロ雑巾のようにされた上、エバーランドから放り出された。

 「サトミ!」サトルが立ち向かうが、ジャイケルの長い脚に絡めとられ、サトミ同様、ヘルメットをはじめ全てのギアを剥ぎ取られ、十字架に張り付けられてしまった。

 「オオ、ワンダフル!ウツクシイカオ、ミートオナジ改造サレタボディ、ソシテコノチイサナチ○○!ユーコソ、ミーノココロノトモダ」

「うう・・誰がお前なんか・・」

「ラクニシテヤロウ。ユーモ今日カラハエバーランドノナカマダ」

絶体絶命のサトル・・・。更に、陽一と天平もザコたちにぐるぐる巻きにされてしまった。

 ジャイケルは、美少年を集めて改造し、美少年サイボーグ軍団を作ろうとしていたのだ。もちろん、彼はデストラーゼの手先である。

 

一方、なんとか研究所に戻ったサトミは、西本博士に事情を話した。

「うう、メカと軟体動物の合成改造人間か・・・。そういえばサトミ君は以前にもタコ型サイボーグに苦戦したことが・・・。しかし傷ついたとは言え、戻って来てくれて何よりだ。

サトル君、陽一君、天平君が危ない・・。よし、このコア補充液をコアボールに詰めてサトル君にトスするのだ。キックでもいい。頼んだぞサトミ君!私が送ろう!

 西本博士とサトミは、サトルたちを救出にエバーランドへ急ぐ。

 

その頃、サトルの再改造、陽一と天平の改造がまさに始められようとしていた。

 だが、そのとき黒い巨大な影が。

「メガボウラー・ダークギア推参!」

西本博士の息子・剛が変身した重量級メガボウラー・ダークギアが城壁を破って突進してきた。続いて赤い風が。

「サトル、行くわよ!」

サトミは、コアから取り出したエネルギー球に、補充液を充填し、剛にホールドしてもらってキックした。コアボールは、寸部たがわず悟るのコアに命中。

「おおお、力が!ありがとうサトミ!よーし、今度は僕たちの番だぞジャイケル!ビルド・アタック!」

 「ガキどもは俺様に任せろ」

「ありがとう御座います先輩」

剛は、ザコたちをなぎ払い、陽一と天平を助け出した。しかし、活動制限時間を経過したためビルドアウトして、博士と助け出した少年たちを連れて一足先に帰還して行った。

 残されたのは、サトル・サトミ・ジャイケルの三人だけだ。

「行くぞ、僕たちの真の力を見せてやる!」

 しかし、なおジャイケルは強かった。二人の渾身の攻撃も、柔軟な体でかわし、僅かな隙を突いて攻撃してくる。

ボロボロになりながらも、戦う兄妹・・・。

「サトミ、2人一緒に突っ込もう!」

「OK!」

サトミとサトルはスクラムを組んでジャイケルに突進した。

「ウワーーー」

真っ二つに裂けるジャイケル。やった!

 

だが、なんと真っ二つになったジャイケルは半分になったまま巨大化し、サトルを挟み込んで攻撃してきた。

「うわーーっ潰れる!、いや、取り込まれる・・・」

「サトル!」

思わずそこに飛び込むサトミ。

「キャーーー」

サトミもまた、ジャイケルの左右分割攻撃で潰され、吸収されそうになった。

 だが・・・そのとき奇跡が起きた。

偶然、サトルとサトミが同時にジャイケルに吸収されそうになったため、2人の合体技・ジェミニシンクロンと同じ効果が発生したのである。

ジャイケルはかまわず2人を取り込もうとするが・・・。

 ジャイケルの消化吸収力よりも、サトルとサトミの引き合う力が上回り、逆に押しつぶされるジャイケル。

「オーマイガーーーー!」

逆に吸収されてしまったジャイケル。

ギガボウラーのコアハッチが開き、蛸、クラゲ、メカの残骸とともに、整形前の生身のジャイケルが飛び出してきた。

「もうデストラーゼに協力しないと誓え!」

「ウワーーー

 

全ての力を失ったジャイケルは、国外に逃亡していった。

「サトル♪」「サトミ!」

見つめあう双子の兄妹。双子の兄妹愛が、ジャイケルの邪な少年愛に打ち勝ったのだ。

 

そして、陽一は「フン。ボクのほうがやっばり永遠の美少年に相応しいのさ」相変わらずのナルシストぶりである。これにはさすがのサトルも苦笑い。

かくして、今日もまた兄妹の活躍で平和は守られたのであった。

 

続く