激闘編4話

 激しい試合のあと、ヘトヘトの身体になりながらも、ビルドアップして現場に急行する二人・・・。生体エネルギーを使うメガボウラーにとって、変身前の生身の肉体の疲労は、メカ体のエネルギー不足に繋がる・・・。しかも、久々の出撃とあり、今回の戦いは大きなハンディがあった・・・。しかし、ほかにデストラーゼを倒す者はいない。その使命に燃えるメガボウラー!

 さて、帝急百貨店では、デストラーゼの怪人タベルンガーが暴れている。
岩原軍団の活躍で、多くの人々の避難は終わったものの、すでに数十人の人間が食べられ、2人の人質もいる。そして、身軽に隣の棟に飛び移ると、そこはミニ動物園とペットショップだった。タベルンガーは、こんどは子犬や猫、小鳥、ハムスター、ヘビやカメ、金魚などを貪り始めた。
 そして、どんどん巨大化していく・・・。

身体から触手が生え、人質のねーちゃんとピンクを捕らえ、また、別な触手は、動物たちを襲う。
 
 そこに、メガボウラーが飛来!

「バケモノ!貴様の悪さもそこまでだ!
 メガボウラー1号・ブルーギア=サトル!
 同じく2号・レッドギア=サトミ♪
雄雄しく名乗りを上げる2体。
 しかし、人質がいるため手足が出ない・・・。悲鳴をあげる二人。
そして、メガボウラーに迫る触手やキバ。
 メガボウラー2号・サトミは触手攻撃が苦手だ。しかも、触手の先端の中には、拳銃のような突起があるものがある。先ほど食べた警備員のものだ。服や装備ごと食べて、それをも同化しているのだ。また、犬のキバのような手も。すでに8本ぐらいの手が生えており、口は大きく裂けて、人間の形態を保っていない。まさにバケモノである。
 食べたもの全てを同化して、巨大強化しているようである。万事休すか・・!
 そのとき、ブルーギア・サトルはいきなり広告塔に飛び移り、同時にレッドギア・サトミは突進した。しかも、信じられない行動に出た。
 敵の攻撃をものともせず突進した彼女は、激突寸前になんとビルドアウトして、生身の身体を晒したのだ。新鮮な獲物に、全ての触手が伸びる。
 苦手を克服した捨て身の作戦だ。その同じ瞬間、サトルは腕をワイヤーで発射し、人質二人を乱暴だが救出。そして、サトミは敵に食べられる瞬間、再度ビルドアップ!
 「カガキキギッ」敵の鋭いキバが、ヘルメットに突き刺さる。間一髪、再度変身に成功したのだ。
 ヘルメットの中でウインクして、サトルに合図したサトミ。
試合中もつかう、捨て身の作戦だ。二人の頭脳的連携に、完全にやられた敵は、怒り狂って反撃に出てきた。
 作戦は成功したものの、胴体に新たに出来た口にガッチリとくわえられてしまったレッドギア。そして、振り回されて吹き飛ぶ!今度は救援のためタックルに入ったブルーギアも装甲の一部を破壊される。皹の部分から露出すめメカ!
 一方のレッドギアのダメージは一見軽いように見えた。だが、様子がおかしい。うずくまったまま立ち上がれない。全身から白煙を噴出している。まずい!オーバーヒートしたらしい・・・・。ついに、非常冷却水が股間から放出(失禁)、悶え苦しむレッドギア・・・。生体部分との拒絶反応を誘発したのだ。
 しっかりと抱き起こしたものの、戦闘続行は難しい。その間にもさきほどの5倍には膨れ上がった敵が迫る!
 最後の手段だ。二人とも傷ついた状態での危険性はあったが、二人は力を振り絞り、合体した。「ジェミニシンクロン!」
 いつもの合体のときよりも、苦痛が大きかったもののなんとか合体に成功。しかも、合体したことにより二人のパワーが大幅に増強され、サトミからオーバーヒートするほど発生した生体エネルギーも合体した事により有効に活用され、むしろ漲る力が湧いてきた。さあ、反撃開始だ!
 怒りに燃えたギガボウラーは、敵の顎を裂き、その中にコアフラッシャーを叩きつけて焼き尽くした。今日もまた大勝利だ。

 「先生、またやれられちまったぜ!」
キャプテンテールは悔しがる。
 「フォッフォッフォッ・・・。何の、これからじゃよ。奴が集めた生体エネルギーはバッチリ転送済みじゃ・・・。これで究極の生体兵器が作れるわい・・」
 なんと、こんなに強い今回の敵は、生命エネルギーを集めるためのかませ犬だったというのか・・・。おそるべし水野博士!


 さて、勝利したものの、メガボウラー二人のダメージ、とくにサトミは大きく、ビルドアウトすると同時に気を失ってしまった・・。それでなくとも試合の疲れがたまっていたのだ。死んだように眠るサトミ・・。サトルは、そんな妹をやさしく抱きか抱えて、家路に急いだのだった。

 次回、水野博士はどんな怪物を送り込んでくるのか・・。そして、ついに恐れていたサトミの拒絶反応の深刻化・・。彼女が「女」「大人」になることにより増大する危険・・そしていつかはサトルにも・・・。
 人間とメカの理想的融合も限界なのか・・・?その前になんとしてでも、デストラーゼの陰謀を打ち砕かなくてはならないのだ。