@東兄妹の誕生

東サトル&サトミの兄妹は、某年5月27日(海軍記念日・ふたご座)に海軍少佐(当時)東七郎の双子の長男・次男として世田谷区の西本クリニックで誕生したが、すぐにサトミのほうが女の子と判明し、長男・長女と訂正された。サトミは生まれながらに陰核が大きく、男の子と間違えられたのだ。しかし産後の肥立ちが悪く、母親(元バレー全日本選手で190センチもあった)は亡くなってしまった。そのため、少佐は男手ひとつで二人を育てざるをえなかった。


A東七郎とは?

二人の父・東七郎は、都立南高校のアメリカンフットボール部の名LBとして活躍し、QBの西本幸男(のちの西本博士)とともに大活躍した。のち、彼は海軍大学校に、西本は東大に進学し今度はライバルとして激突したのだ。その後、海軍の航空関係の将校となり、新型航空機の開発のため神戸の山崎重工への出向を経て現在は少将に昇格の上ラバウル航空隊司令となっている。

B幼児期のふたり

幼稚園のころからすでにフットボールをしていた二人。

生まれてすぐ母を亡くした兄妹は、軍人でスポーツマンの父に厳格かつスポーツマンらしく育てられた。サトミも兄のサトルと同じように男の子同然に育てられた。幼いときに与えられた玩具はミニチュアのフットボールで、物心付いたときにはキャツチボールをしていた。幼稚園に上がるまでに東京から横須賀に移り、さらに父が航空機工場に出向したため、関西のほうに転居したが、そこでは少年フットボールが盛んであったために、二人揃って入部した。

C小学生時代の二人

小学5年生の時、チェスナットリーグ「神戸ポートラビッツ」での二人。この直後サトミはショートになった。

小学校もひきつづき神戸の小学校だったが、関西弁にはならなかった。少年フットボールも続けている。3年生のとき1年ほど、父の仕事の都合で英国と米国に行ったが4年生のとき元の学校に復学した。転機があったのは5年生のときで、少年リーグの決勝リーグの際、サトミが女の子だという理由でメンバーをはずされてしまった。激怒したサトミは長かった髪をばっさり切り捨て、服装もサトルと同じものを着るようになり一人称代名詞も「オレ」になった。元々男の子みたいだったサトミはますますボーイッシュになり、双子の兄サトルの存在もあり見分けが付かなくなり、現在に至るキャラクターが確立された。なおすぐにメンバーに復帰しサトルとのコンビで3年連続優勝に貢献している。

D中学時代の二人

中学フットボール大会決勝で、サトルの起死回生のバックパスがサトミに決まり、そのまま横を駆け抜けたサトミはTD、関西代表の神学中に一矢報いた。

中学に進学しても二人のコンビは続いたが、父が海外に赴任することになり、父の親友・西本博士の後見で二人暮しをするため生まれ故郷の東京に帰ってきた。幸いここにも中学フットボールームがあったが弱小だった。しかし二人の活躍で見事関西遠征できるようになった。かつてのチームメートとの対戦である。中学でのサトミの「男」ぶりは徹底しており、体操服はもちろん水着まで男物を着用して、さすがに水着のほうは教師に厳重注意されてすぐやめたが、彼女を本当に男子生徒と思っていた者も多かった。制服は一応女子のものを着ていたが始業式や終業式などの行事のとき以外はいつも体操服だったのだ。なおここまでの記述でわかるように、兄のサトルはスポーツ万能・成績優秀・品行方正な優等生なのに対し、妹のサトミのほうはかなりの問題児であったことがわかる。そのあまりの腕白ぶりに周囲からは「兄妹逆に生まれればよかったのに」とよく言われた。

E高校入学

二人揃って武蔵体育大付属南武高校へ

 二人は揃ってスポーツ推薦により体育の殿堂・武蔵体育大学付属南武高校に進学し、強豪のフットボール部に入部した。そこでは後見人の西本の子息・剛が主将を務めていたが彼は身長2メートル10センチ、体重120kgの巨人で熱血漢であった。また、その妹みゆきもマネージャーとして入部して花を添えている。彼女は自分でプレイすることはできないがフットボールの戦術を完璧に身に着けている作戦参謀としてチームを支える美少女だ。サトミはあいかわらずボーイッシュでがさつだが、中学のころに比べるとみゆきの影響でやや女の子らしい面も出てきた。サトルのほうは入学と同時に即戦力として期待されており、その天才ぶりを発揮しつつある。

F受難、そして戦士へ


改造を受けるサトミ。

冒頭でもあったように、二人は高校入学まもなく、宇宙海賊デストラーゼの襲撃を受けて応戦したため瀕死の重傷を負ったため、医師で工学博士でもある西本博士の手で新たにメカのボディを新造され、元の損壊した肉体はそのコアに収められて重機動人間メガボウラーとして生まれ変わったが、コアの働きで生身の肉体も取り戻し、自在に変身、さらには二人が合体する能力も身に着けてデストラーゼと戦う一方、ふだんは高校生として、勉学とフットボールに励んでいる。

G西本博士とは?


メガボウラーを造った人。

西本幸男博士は、都立最高の名門南高校から東大工学部に進学し、ロボット工学の権威となった人であったが、家業の医者を継ぐため独学で医学博士の資格もとった天才である。しかも、家業は産婦人科だったが志したのはスポーツ外科であった。その3つの才能を一つにして、スポーツで四肢を失った選手に再び手足を与えるためサイボーグの研究をつづけていたのだ。そして、ついに重機動人間メガボウラーを完成した。しかし、彼にサイボーグ技術や概念を教えてくれた恩師・水野教授は、なんとデストラーゼのエージェントとなって次々悪人サイボーグを造って差し向けてくるのだ。そのことと、一応普通の人間としての生活は出来るものの、親友の子供たちを改造してしまったことの二つに心を痛めている。
なお、東少将の項でもふれたが、学生時代は彼もまたアメフトの名プレーヤーであった。また、ライトニング姉妹。のファンでもある。

H南武高校

二人の通う南武高校は川崎市にあるが、多摩川を隔てた武蔵体育大学とは専用の橋で結ばれている。「体育の殿堂」と呼ばれカリキュラムのほとんどが体育。スポーツは皆強豪だが、中でも無敵なのは女子バレーで、キャプテンの江川由美、次期キャプテンの大森知子はともに現役高校生ながら全日本メンバー。全日本の過半数が同校OGでここ10年来キャプテンは全員そうである。また、甲子園の星、松崎大介選手はサトル・サトミの中学からの親友。

I岩原軍団とライトニング姉妹。

岩原軍団とは、摂政兼首相兼国防大臣の岩原裕太郎総統が、弟の慎次郎海軍中将をリーダーに、陸海空軍および警察・消防・海保・公安からよりすぐりのエリートをあつめ組織した秘密特殊部隊で、陸海空軍の上位に位置づけられている集団で、独自の機動性を与えられている。前線の指揮は、「組長」こと渡辺哲也大佐が執る。裕太郎総統の次男・伸純もメンバーに入っている(長男・良晃は副総統)。
また、ライトニング姉妹。は、人気絶頂の女性アイドルグループだが、リーダーの長澤祐子を「長女」とする義姉妹関係を結んでおり、姉の命令には妹は絶対服従しなくてはならないというきまりになっている。特に、長澤姐さんの命令は絶対だ。
この両者(岩原軍団とライトニング娘。)は、メガボウラーの戦いに複雑にからんでくる存在として特記される存在である。